NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

DRDoS攻撃に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    サーバの可用性を脅かす脆弱性が発見されてから対策が提供されるまでの間に,その脆弱性を攻撃者が悪用することによって,標的のサーバのリソースを枯渇させ,利用を妨害する。
  2. イ
    最初の接続要求(SYN)パケットを繰り返し送信することによって,標的のサーバの利用可能なメモリを枯渇させ,利用を妨害する。
  3. ウ
    多数のDNSサーバに対して送信元のIPアドレスを標的のIPアドレスに偽装したリクエストを送信し,それらのサーバの応答パケットによって,標的のサーバのリソースを枯渇させ,利用を妨害する。
  4. エ
    多数のHTTPリクエストを長時間掛けて送信し続けることによって,標的のWebサーバのセッションを占有し,利用を妨害する。
解き方のヒントを見る

明示された情報を判断の根拠にする

攻撃手法を検討するときは、明示された情報と、自分が補った推測を区別することに注目しましょう。用語から受けた印象だけで判断せず、判断の根拠が示された情報に対応しているかを確かめてください。

この問題で問われていること

この問題では、判断に使おうとしている根拠が、与えられた情報に含まれているかに焦点を絞りましょう。知っている事例をそのまま当てはめず、明示されている内容と自分の推測を分けて整理してみてください。

視点

根拠を整理するときは、直接示されている内容と、知識や経験から補った内容を区別します。補った内容を、示されている事実として扱っていないかを振り返りましょう。

確認ポイント

  • 判断の根拠を、明示された情報に結び付けられているか
  • 過去に知った事例の情報を、無意識に補っていないか
  • 推測した内容を、明示された事実と混同していないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。送信元IPアドレスを標的のIPアドレスに偽装し、多数のDNSサーバからの応答パケットを標的へ集中させる仕組みが、分散反射型のサービス妨害攻撃であるDRDoSに該当します。

理由

DRDoSは、分散した第三者のサーバなどの応答を利用する反射型のサービス妨害攻撃です。ウでは、リクエストの送信元IPアドレスを標的のIPアドレスに偽装しているため、DNSサーバの応答は標的へ送られます。多数のDNSサーバの応答パケットによって標的のリソースを枯渇させるという記述が、この仕組みに一致します。

比較

アは対策が提供される前の脆弱性を悪用するゼロデイ攻撃、イはSYNパケットを繰り返し送るSYNフラッド攻撃です。エは、多数のHTTPリクエストを長期間掛けて送信し続け、Webサーバのセッションを占有するスローHTTP攻撃の説明です。ウは第三者のサーバの応答パケットを標的へ集中させる点で区別できます。

選択肢ア

これは不正解だよ。対策が提供される前の脆弱性を悪用するため、ゼロデイ攻撃に該当します。リソースの枯渇による利用妨害は説明されていますが、第三者のサーバの応答パケットを標的へ集中させる仕組みは示されていません。

選択肢イ

これは不正解だよ。接続要求のSYNパケットを繰り返し送信し、利用可能なメモリを枯渇させる記述であり、SYNフラッド攻撃に該当します。第三者のサーバの応答を標的への攻撃に利用するという、反射の仕組みは示されていません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。送信元IPアドレスを標的のものに偽装することで、多数のDNSサーバからの応答が標的へ送られます。このように第三者の応答を反射させ、分散したサーバからの通信でリソースを枯渇させる仕組みがDRDoS攻撃に該当します。

選択肢エ

これは不正解だよ。多数のHTTPリクエストを長期間掛けて送信し続け、Webサーバのセッションを占有する記述であり、スローHTTP攻撃に該当します。第三者の応答を標的へ集中させるのではなく、標的との通信を継続して利用を妨害する仕組みです。

学習のポイント

標的のリソースが枯渇するという結果に加え、第三者の応答を標的へ反射させる通信の仕組みを押さえましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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