NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アACCT
- イMODE
- ウPASV
- エPORT
解き方のヒントを見る
データ接続の開始側を見極める
FTPでは制御用とデータ用の接続が分かれており、データ用の接続をどちらが待ち受け、どちらが開始するかをクライアントのコマンドで取り決めます。この一点に注目し、主体と向きを落ち着いて確認しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、データ転送用コネクションを確立する際に、クライアントが送るコマンドによって接続を待ち受ける側と接続を開始する側がどう決まるかという役割の区別です。通信の向きを意識して考えます。
視点
TCPのコネクションには、ポートを開いて接続を待ち受ける側と、相手のアドレスとポート番号を指定して接続を開始する側があります。開始する側は、待ち受ける側の接続先情報を事前に知っている必要があります。FTPのデータ用コネクションでも、この二つの役割をクライアントとサーバのどちらが担うかを、制御用コネクション上のやり取りで決めます。コマンドの名前を覚えるだけでなく、待ち受け側と開始側、および接続先情報を伝える方向を自分の言葉で整理してから考えると、役割を区別しやすくなります。
確認ポイント
- そのコマンドを受けて、データ用の接続を待ち受けるのはクライアントとサーバのどちらか
- 接続先のアドレスやポート番号の情報は、どちらからどちらへ伝えられるか
- 接続を開始する側と待ち受ける側の組合せが、自分の整理と矛盾していないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
FTPのPASVは、クライアントがサーバに対してパッシブモードへの移行を要求するコマンドです。サーバはデータ転送用に待ち受けるポートを通知し、そのポートへクライアントが接続する。したがって、条件に合うのはウのPASVです。
理由
PASVは、データ転送用コネクションについてサーバ側の待受ポートをクライアントへ知らせるよう要求する。通知されたサーバ側ポートへクライアントが接続するため、設問の「クライアント側から接続」「サーバ側のデータ転送ポートを要求」という条件に一致する。
比較
ACCTはアカウント情報、MODEはデータ転送方式、PORTはクライアント側のデータ転送ポートをサーバに通知するためのコマンドです。これらは、サーバ側の待受ポートを要求してクライアントから接続するという設問の条件とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。ACCTはFTP接続で利用するアカウント情報を指定するためのコマンドであり、データ転送用コネクションの接続方向や、サーバ側で待ち受けるデータ転送ポートを要求する機能ではない。したがって、設問の接続条件には該当しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。MODEはFTPにおけるデータ転送の方式を指定するコマンドであり、ストリーム形式などの転送モードを扱う。サーバ側のデータ転送ポートを要求し、クライアント側からそのポートへ接続するためのコマンドではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。PASVはサーバにパッシブモードを要求し、サーバがデータ転送用に待ち受けるポートを通知する。クライアントは通知されたサーバ側のポートへ接続するため、設問の接続開始側とポート所在の条件に一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。PORTはクライアント側のデータ転送用ポートをサーバへ通知し、サーバ側からクライアントへ接続する形で用いられる。設問はクライアント側から接続するためにサーバ側ポートを要求する条件なので、接続方向とポートの所在が異なる。
学習のポイント
FTPの制御接続とデータ接続における接続開始側の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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