NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

暗号化装置における暗号化処理時の消費電力を測定するなどして,当該装置内部の秘密情報を推定する攻撃はどれか。

選択肢

  1. ア
    キーロガー
  2. イ
    サイドチャネル攻撃
  3. ウ
    スミッシング
  4. エ
    中間者攻撃
解き方のヒントを見る

攻撃手法を区別する観点を定める

暗号装置を狙う攻撃手法を見分けるときは、名称の印象で判断せず、攻撃者が何を手がかりとして情報を得ようとしているのかという一つの観点に絞って、各候補を同じ基準で整理していくことが大切です。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、攻撃手法の名前を覚えているかではなく、攻撃者が暗号装置のどの側面に着目し、そこから何を手がかりに秘密情報へ近づこうとしているのかを、候補ごとに区別して捉えられるかという点です。

視点

暗号装置への攻撃手法は、名称だけを覚えると互いに混同しやすい分野です。学習の際は、攻撃者が何を手がかりにして装置内部の情報を推し量ろうとしているのか、という一つの軸を決め、その軸に沿って各手法を整理すると違いが見えやすくなります。名称に含まれる語感や、一般的な印象で判断しないように注意しましょう。

確認ポイント

  • それぞれの候補について、攻撃者が何を手がかりにしているのかを自分の言葉で短く言い換えられるか確認する
  • すべての候補を同じ一つの観点で比べているか、途中で比べる基準がすり替わっていないか確認する
  • 名称の語感や印象ではなく、手がかりの違いに基づいて区別できているか確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

暗号化処理時の消費電力を測定し、その変化から装置内部の秘密情報を推定する攻撃は、処理に伴う物理的な漏えい情報を利用する攻撃に該当する。

理由

暗号化装置の消費電力、処理時間、電磁波など、通常の入出力以外に現れる情報を分析して内部の秘密情報を推定する攻撃です。設問は消費電力の測定を例に挙げており、装置の動作に伴う物理的な情報漏えいを利用している。

比較

キーロガーはキーボード入力を記録する攻撃、スミッシングはSMSなどを使って利用者をだます攻撃、中間者攻撃は通信経路に割り込んで通信を盗聴・改ざんする攻撃です。いずれも設問の測定方法とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。キーロガーは、キーボードから入力された文字列などを記録して、利用者が入力した認証情報を盗み取るための攻撃である。暗号化装置の処理時に生じる消費電力を測定し、内部の秘密情報を推定する攻撃を指していない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。サイドチャネル攻撃は、暗号処理に伴う消費電力、処理時間、電磁波など、通常の入出力とは別に観測できる情報を利用して、装置内部の秘密情報を推定する攻撃である。設問の測定方法と一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。スミッシングは、SMSなどを利用して実在する企業やサービスを装い、利用者を偽サイトへ誘導したり情報を入力させたりする攻撃である。暗号化装置の消費電力を測定して内部情報を推定する内容ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。中間者攻撃は、通信する二者の間に攻撃者が介在し、通信内容の盗聴や改ざんを行う攻撃である。設問では通信経路への介入ではなく、暗号化処理時の消費電力という装置の動作を測定している。

学習のポイント

物理量の観測を利用する攻撃と、入力や通信を直接狙う攻撃を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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