NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

BGP-4におけるASに関する記述として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    あるルータが作成したRouter-LSAが伝播するルータの集合である。
  2. イ
    接続されるルータの数,ブロードキャストやマルチキャストの使用の有無,トポロジ種別などによって区分けされたネットワーク群であり,Helloプロトコルによって隣接関係を確立する。
  3. ウ
    同一の管理ポリシーによって管理されるネットワーク群であり,2オクテット又は4オクテットのAS番号によって識別される。
  4. エ
    リンクステート型の共通のプロトコルを使用して,ルーティング情報を相互に交換するルータの集合である。
解き方のヒントを見る

用語と説明の対象をそろえる

この分野を学ぶときは、用語が何を対象として使われているかに視点を絞りましょう。知っている意味をすぐに当てはめず、示された条件の中で同じ用語が同じ対象を指しているか、丁寧に確かめることが大切です。

この問題で問われていること

検討の中心は、用語とその説明で扱われる対象がそろっているかという点です。名前が似ていることや、聞き覚えがあることだけを根拠にせず、示された条件に沿って、どの対象について考えているのかを確認しましょう。

視点

用語を整理するときは、その言葉が指す対象を意識して考えます。説明をたどる途中でも同じ対象を扱っているかを確認すると、言葉の印象だけで理解を進めることを避けられます。

確認ポイント

  • 用語が指す対象を意識できているか
  • 検討の途中で用語の対象を取り違えていないか
  • 示された条件の中で用語の対象を一貫して捉えているか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

AS(Autonomous System)は、同一の管理ポリシーによって運用されるネットワークの集合です。BGPではAS番号で識別し、その番号には2オクテット形式と4オクテット形式があるため、ウが適切です。

理由

ASは、同一の管理ポリシーに従って運用されるネットワーク群を表します。BGPではAS間の経路交換を行い、各ASをAS番号で識別する。AS番号は2オクテットまたは4オクテットで表現される。

比較

Router-LSAやHelloプロトコルは主にOSPFなどのリンクステート型IGPで使われる用語であり、ASそのものの定義ではありません。LSAの伝播範囲や隣接関係、リンクステートプロトコルを使うルータ集合と、管理ポリシーに基づくASを混同しないことが重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。Router-LSAはOSPFでルータが生成するリンクステート広告であり、その伝播範囲を表すルータ集合はASの定義ではない。ASは特定ルータが作成したLSAの到達範囲ではなく、共通の管理ポリシーで運用されるネットワークの単位である。

選択肢イ

これは不正解だよ。接続ルータ数やブロードキャスト、マルチキャスト、トポロジ種別、Helloによる隣接関係は、OSPFのネットワーク種別や隣接確立に関する説明である。BGP-4におけるASの定義は、これらの条件で区分されたネットワーク群ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。同一の管理ポリシーによって管理されるネットワーク群がASであり、BGPではAS番号によって識別する。AS番号には2オクテット形式と4オクテット形式があるため、ASの定義と識別方法の両方に整合している。

選択肢エ

これは不正解だよ。リンクステート型の共通プロトコルでルーティング情報を交換するルータの集合は、OSPFなどのIGPに関する説明として捉えられる。ASはプロトコル方式だけで決まるルータ集合ではなく、同一の管理ポリシーを持つネットワーク群である。

学習のポイント

ASの定義と、OSPFなどの内部プロトコルに関する用語を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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