NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア経由するルータの台数に従って最短経路を動的に決定する。サブネットマスクの情報を通知できないなどの理由で,大規模なネットワークに適用しにくい。
- イ自律システム間を接続するルーティングプロトコルとして規定され,経路が変化したときだけ,その差分を送信する。
- ウ自律システム内で使用され,距離ベクトルとリンクステートの両アルゴリズムを採用したルーティングプロトコルである。
- エネットワークをエリアと呼ぶ小さな単位に分割し,エリア間をバックボーンで結ぶ形態を採り,伝送路の帯域幅をパラメータとして組み込むことができる。
解き方のヒントを見る
記述が成り立つ範囲を意識する
ネットワークの技術を学ぶときは、記述がどの範囲や条件を前提としているかに注目しましょう。知っている用語から結論を急がず、与えられた情報の中で前提がどこまで明示されているかを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
今回の検討では、扱われている内容の前提がどこまで定められているかに視点を絞りましょう。広い話題名だけで意味を補わず、明示された範囲と、自分が知識や経験から付け加えた前提を区別して捉えてください。
視点
技術についての記述は、前提となる範囲や条件と併せて捉えると整理しやすくなります。明示されていることと、自分で補っていることを分け、記述の適用範囲を必要以上に広げていないか振り返りましょう。
確認ポイント
- 前提となる範囲を意識できているか
- 明示された条件と自分の補足を区別しているか
- 前提の範囲を無意識に広げていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイ。BGP-4は自律システム間の経路交換に用いられ、初回の経路交換後は経路が変化したときだけ差分を通知する。定期的に全経路を送る方式とは区別する。
理由
BGP-4は、自律システム間の経路交換に用いるパスベクトル型のルーティングプロトコルです。経由する自律システムの列などの経路属性を扱う。初回に経路情報を交換した後は、定期的に全経路を送るのではなく、経路が変化したときだけ追加・変更・撤回の差分を通知する。この二つの特徴を述べたイが適切です。
比較
アはRIPv1の説明で、ルータの台数を基準に経路を選び、サブネットマスクを通知できない。BGP-4はプレフィックス長を通知でき、インターネットのような大規模ネットワークで使われる。ウはEIGRPを指し、距離ベクトルとリンクステートの特徴を併せ持つ方式として説明されるが、高度な距離ベクトル型として分類される。BGP-4はパスベクトル型です。エはOSPFの説明で、エリアをバックボーンで結び、一般に帯域幅を基に経路のコストを設定する。
選択肢ア
これは不正解だよ。前半のルータ台数を基準にする経路選択と、後半のサブネットマスクを通知できないという性質は、RIPのうちRIPv1の説明である。BGP-4はプレフィックス長(サブネットマスク相当)を通知でき、インターネットのような大規模ネットワークで使われる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。自律システム間の経路交換に用いるという前半と、経路が変化したときだけ差分を送信するという後半が、BGP-4の特徴に合う。初回の経路交換後は、定期的に全経路を送るのではなく、追加・変更・撤回された経路情報を更新として通知する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。自律システム内で使用し、距離ベクトルとリンクステートの特徴を併せ持つ方式として説明されるのはEIGRPである。EIGRPは高度な距離ベクトル型として分類される。BGP-4はパスベクトル型で、経由する自律システムの列などを使って経路を扱う。
選択肢エ
これは不正解だよ。前半のエリア分割とバックボーンによるエリア間の接続、後半の帯域幅を経路評価に組み込めるという性質は、OSPFの説明である。OSPFは自律システム内で使うリンクステート型で、一般に帯域幅を基にコストを設定する。BGP-4の特徴とは異なる。
学習のポイント
使用範囲、経路選択の方式、更新情報の送り方を対応付け、BGP-4とRIPv1、EIGRP、OSPFの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針