NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア127.16.10.255/8
- イ172.16.10.255/16
- ウ192.168.255.255/24
- エ224.168.10.255/8
解き方のヒントを見る
ネットワーク部とホスト部の境界を見極める
IPアドレスが割り当て可能かを考える際は、まずアドレスのどこまでがネットワークを示し、どこからが個々の機器を示すのかを明確にすることが出発点です。境界の位置を確かめてから、各アドレスの役割を自分で整理しましょう。
この問題で問われていること
この問題で意識したい観点は一つ、アドレスに付随するマスクやプレフィックス長などの情報から、ネットワーク部とホスト部の境界を正確に把握できるかどうかです。十進表記のままではなく、ビット単位で区切りを捉える姿勢が問われます。
視点
IPアドレスは複数のビットで構成され、その中に「どのネットワークに属するか」を表す部分と、「そのネットワーク内のどの機器か」を表す部分があります。両者の境界は、サブネットマスクやプレフィックス長によって決まります。十進数の区切りと、この境界の位置が一致するとは限りません。そのため、対象となるオクテットを2進数に直して区切りを確認する習慣が役立ちます。境界が定まると、同じネットワークに属するアドレスの範囲が見えてきます。その範囲の中で、各アドレスがどのような役割を持つかを、学習した知識に照らして自分で判断してください。
確認ポイント
- マスクやプレフィックス長から、ネットワーク部とホスト部の境界が何ビット目にあるかを確認したか
- 境界がまたがるオクテットを2進数に直し、ホスト部にあたるビットの並びを確認したか
- 境界から導いたネットワークの範囲の中で、そのアドレスがどのような位置づけにあるかを整理したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IPv4アドレスには、ループバックやマルチキャスト、ネットワーク内のブロードキャストなど、通常のホスト識別には使えない特別な範囲がある。各選択肢をプレフィックス長と用途で判定すると、通常のホストアドレスとして使えるのはイです。
理由
イの172.16.10.255/16は、172.16.0.0/16というネットワークに属する。172.16.10.255はそのネットワークの末尾アドレスではなく、ホスト部の値として扱えるため、ネットワークを構成するホストのIPアドレスに使用できる。
比較
アは127.0.0.0/8のループバックアドレス、ウは192.168.255.0/24のブロードキャストアドレス、エは224.0.0.0/4に含まれるマルチキャストアドレスです。いずれも通常のホスト用アドレスとしては扱わない。
選択肢ア
これは不正解だよ。127.16.10.255/8は、先頭オクテットが127であるため127.0.0.0/8のループバック用アドレス範囲に含まれる。自ホスト内部の通信確認などに使う特殊な範囲であり、ネットワーク上の通常のホストを識別するIPアドレスとしては使用できない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。172.16.10.255/16では、プレフィックス長16によりネットワーク部は172.16となる。ネットワークアドレスは172.16.0.0、ブロードキャストアドレスは172.16.255.255なので、172.16.10.255はその間にあるホスト用アドレスとして使用できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。192.168.255.255/24では、プレフィックス長24によりネットワークは192.168.255.0/24となる。この範囲の最後のアドレス192.168.255.255はブロードキャストアドレスに当たり、個別のホストを識別するアドレスには使用できない。
選択肢エ
これは不正解だよ。224.168.10.255/8は、先頭オクテット224によって224.0.0.0/4のマルチキャストアドレス範囲に含まれる。マルチキャストは複数の受信者を対象にする用途であり、通常のネットワーク上の単一ホストのIPアドレスとしては使用できない。
学習のポイント
IPv4の特殊用途アドレスと、プレフィックス長によるホスト部の判定を学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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