NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
- イ入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
- ウパケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
- エフレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
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QoS制御方式を見分ける視点
QoSのためのトラフィック制御方式は、名称が似ていても働きかける対象や段階が異なります。用語の印象で判断せず、その方式が通信の流れのどこで何に作用するのかを一つの軸として整理し、問題の内容と照らし合わせて考えましょう。
この問題で問われていること
この問題を考える際に据える軸は、各方式が「どの段階で、何に対して」作用するかという区別です。自分の言葉でそれぞれの作用点を説明できるかを確かめ、曖昧な方式は目的と作用点を結び付けて確認し直しましょう。
視点
トラフィック制御は、帯域や遅延などの通信品質を保つために、通信の流れを観測・判断・調整する仕組みの総称です。方式ごとに、作用する位置や対象が異なります。学ぶ際は名称を覚えるより先に、各方式が「どこで・何に作用するか」を自分で簡単な図にしてみると、似た方式どうしの違いを整理しやすくなります。
確認ポイント
- 各方式が通信経路上のどの段階で働くのかを、自分の言葉で説明できるか
- 各方式が作用する対象(何を判断し、何を変えるのか)を区別できているか
- 名称の印象ではなく、作用点と目的の組合せに基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
アは、通信開始前に帯域などの資源を要求して確保状況に応じて通信を制御するアドミッション制御の説明であり、適切です。他の選択肢はシェーピング、ポリシング、ベストエフォートの定義を取り違えている。
理由
アドミッション制御は、通信を開始する前に必要な帯域などの資源を要求し、確保できるかどうかに応じて通信を受け入れるか制御する方式です。したがって、アの説明が適切です。
比較
シェーピングは送出間隔などを調整して流量を平準化する制御であり、ポリシングは規定速度を超えたトラフィックを監視し、破棄や優先度変更を行う制御です。ベストエフォートは優先度を変えて中継する方式名ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。アドミッション制御は、通信を開始する前に帯域などのネットワーク資源を要求し、資源を確保できる状況かどうかに応じて通信を制御する方式である。設問の説明はこの定義と一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。規定された最大速度を超えたトラフィックを監視し、超過分を破棄したり優先度を下げたりする制御はポリシングに該当する。シェーピングは送出を調整して流量を平準化するため、用語の対応が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。パケットの送出間隔を調整し、規定された最大速度を超えないようにトラフィックを平準化する制御はシェーピングである。ポリシングは入力トラフィックを監視し、超過時に破棄や優先度変更を行う点が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。フレームの種類や宛先に応じて優先度を変えて中継する説明は、トラフィックの優先制御に関するものである。ベストエフォートは、品質や帯域を事前に保証せず、可能な範囲で通信を処理する考え方である。
学習のポイント
QoS制御方式は、資源確保、流量調整、超過監視、優先転送の違いで整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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