NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ルートキットの特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    OSなどに不正に組み込んだツールを隠蔽する。
  2. イ
    OSの中核であるカーネル部分の脆弱性を分析する。
  3. ウ
    コンピュータがウイルスやワームに感染していないことをチェックする。
  4. エ
    コンピュータやルータのアクセス可能な通信ポートを外部から調査する。
解き方のヒントを見る

マルウェア特徴整理の着眼点

各選択肢を名称の印象だけで判断せず、説明が示す目的・影響・動作の関係に注目し、似た概念との違いを同じ基準で整理してから、設問が尋ねる観点に照らして確認しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点を「説明が対象とする役割や影響のどこに焦点があるか」に絞り、選択肢ごとに同じ問いを当てはめて、用語の連想や表面的な表現に引きずられないよう整理しましょう。

視点

分類を覚えるだけでなく、説明文が扱う対象、起きる結果、関係する範囲を切り分けて読みます。まず中心となる観点を一つ決め、各記述を同じ軸で比較すると、似た表現の違いを落ち着いて確認できます。

確認ポイント

  • 説明の中心が何に置かれているかを一文で言い換える
  • 影響や役割など、同じ観点で全ての記述を読み比べる
  • 名称の印象ではなく、設問が求める分類軸との対応を確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ルートキットは、OSなどに不正に組み込まれたツールや活動の存在を、利用者や検出機能から隠蔽するソフトウェア群です。したがって、OSなどに不正に組み込んだツールを隠蔽するという説明が適切です。

理由

ルートキットは、OSの内部や低い層に入り込み、攻撃者が利用するファイル、プロセス、通信などを隠すために用いられる。不正な存在を発見されにくくすることが大きな特徴です。

比較

カーネルの脆弱性分析は調査活動、感染していないことの確認は検査活動、通信ポートの調査は外部からのスキャンです。これらは、ルートキットそのものの役割である隠蔽とは異なる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。ルートキットは、OSやその周辺に不正に組み込まれ、攻撃者の活動や関連ファイル、プロセスなどを利用者や検出手段から見えにくくするためのツール群である。したがって、OSなどに組み込んだツールを隠蔽するという説明と一致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。OSの中核であるカーネル部分の脆弱性を分析することは、弱点を発見・評価するための調査活動である。ルートキットは脆弱性を分析する機能を指すのではなく、不正なツールや活動を隠蔽するソフトウェア群を指す。

選択肢ウ

これは不正解だよ。コンピュータがウイルスやワームに感染していないことをチェックするのは、セキュリティ検査やマルウェア対策ソフトの役割である。ルートキットは感染の有無を確認する機能ではなく、不正な存在を隠すために使われる。

選択肢エ

これは不正解だよ。コンピュータやルータのアクセス可能な通信ポートを外部から調査することは、ポートスキャンなどのネットワーク調査に当たる。ルートキットは外部から通信ポートを調べる手法ではなく、OS内部の不正な活動を隠蔽するツール群である。

学習のポイント

ルートキットの目的と、脆弱性分析・感染確認・ポート調査との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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