NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

FTPを使ったファイル転送でクライアントが使用するコマンドのうち,データ転送用コネクションをクライアント側から接続するために,サーバ側のデータ転送ポートを要求するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ACCT
  2. イ
    MODE
  3. ウ
    PASV
  4. エ
    PORT
解き方のヒントを見る

接続方式とコマンドを整理する視点

FTPの設問では、通信の役割を一つのまとまりで判断せず、接続の目的と操作内容を分けて整理することが重要です。各記述がどの観点を説明しているかを丁寧に確認しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点を、接続そのものの役割と、利用者が指示する操作の役割の区別に絞ります。用語の組合せだけでなく、記述が示す対象と責務の対応関係を読み取ってください。

視点

通信を成立させるための要素と、ファイル操作を指示する要素は、同じ説明の中に現れても役割が異なる場合があります。各用語が担う対象を分け、設問の記述がどの責務を述べているかを確認してください。

確認ポイント

  • 接続の目的と操作の目的を分けて読む
  • 各用語が説明している対象を確認する
  • 記述と責務の対応関係を照合する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

FTPには制御用コネクションとデータ転送用コネクションがあり、PASVはサーバに待受ポートを用意させ、そのポートへクライアントが接続する方式を要求するコマンドです。

理由

PASVは、サーバにデータ転送用の待受ポートを開かせ、そのポート番号をクライアントへ通知させます。通知を受けたクライアントがサーバ側のデータ転送ポートへ接続するため、設問の条件に合致します。

比較

PORTはクライアント側のデータ転送用ポートをサーバへ通知し、サーバからクライアントへ接続させる方式です。ACCTはアカウント情報、MODEは転送モードを扱うコマンドで、接続方向やサーバ側待受ポートの要求を表しません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ACCTは、FTPサーバに対してアカウント情報を指定するためのコマンドです。データ転送用コネクションについて、サーバ側に待受ポートを用意させたり、そのポートへクライアントから接続したりする機能はありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。MODEは、FTPでデータを転送する際の転送モードを指定するコマンドです。転送データの扱い方に関係しますが、データ転送用コネクションの接続開始側や、サーバ側のデータ転送ポートを要求する機能は持ちません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。PASVは、サーバにデータ転送用の待受ポートを用意させ、そのポート番号をクライアントへ通知させるコマンドです。クライアントは通知されたサーバ側ポートへ接続するため、設問の条件に一致します。

選択肢エ

これは不正解だよ。PORTは、クライアント側で用意したデータ転送用ポートをサーバへ通知するコマンドです。その後はサーバがクライアント側へ接続するため、サーバ側のデータ転送ポートへクライアントから接続する条件とは反対です。

学習のポイント

FTPのアクティブモードとパッシブモードの違いを、接続開始側とポート指定の観点で整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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