NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

図は,OSPFを使用するルータa~iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を,拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。xとyに設定するコストとして,適切な組合せはどれか。ここで,図中の数字はOSPFコストを示す。
拠点1・2・3,ルータa~i,WAN1・WAN2及びOSPFコストを示すネットワーク構成図と,x・yの組合せ表。
拠点1・2・3,ルータa~i,WAN1・WAN2及びOSPFコストを示すネットワーク構成図と,x・yの組合せ表。

選択肢

  1. ア
    x:20,y:20
  2. イ
    x:30,y:30
  3. ウ
    x:40,y:40
  4. エ
    x:50,y:50
解き方のヒントを見る

経路コスト比較の見取り図

経路ごとのコストを比べるときは、数値だけを追うのではなく、各経路で比較対象となる条件と評価単位をそろえ、同じ前提で結果を読み取る流れを意識しましょう。特定の選択肢に誘導されないよう、根拠も確認します。

この問題で問われていること

今回の確認点は、各経路のコストを比べる際に、何を一つの比較単位として扱っているかです。経路の範囲、条件、単位がそろっているかを丁寧に見比べましょう。

視点

経路のコストを検討するときは、経路を構成する要素を同じ粒度で捉え、比較する条件・尺度・前提をそろえることが重要です。個々の値だけでなく、どの範囲を対象として読んでいるかを整理し、判断の根拠を確認します。

確認ポイント

  • 比較する経路の範囲が同じ基準で捉えられているか確認する
  • 各コストの単位や評価条件がそろっているか見直す
  • 判断に使った前提と根拠を経路ごとに整理する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

OSPFはリンクごとのコストを加算し、宛先までの合計コストが小さい経路を選択する。xとyを30にすると、拠点1から拠点3はWAN1、拠点2から拠点3はWAN2の経路が、それぞれ他方より小さくなる。

理由

x=30、y=30の場合、拠点1からWAN1を通る経路は、aからbまで30、WAN1が100、eからhが30、hからiが10なので、合計は30+100+30+10=170となる。一方、WAN2経由は40+100+30+10=180であり、WAN1が選ばれる。

比較

拠点2からWAN2を通る経路は、cからdまで40、WAN2が100、gからhが30、hからiが10なので、合計は40+100+30+10=180となる。WAN1経由は50+100+30+10=190であり、WAN2が選ばれる。したがって適切な組合せはイです。

選択肢ア

これは不正解だよ。x=20、y=20では、拠点1からWAN2を通る経路が40+100+20+10=170となり、WAN1経由の30+100+30+10=170と同値になる。また、拠点2ではWAN2経由が170となり、指定した経路条件を満たせない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。x=30、y=30なら、拠点1のWAN1経由は30+100+30+10=170、WAN2経由は40+100+30+10=180となる。拠点2ではWAN2経由が40+100+30+10=180、WAN1経由が50+100+30+10=190となり、目的どおりに経路を分けられる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。x=40、y=40では、拠点1はWAN1経由が170、WAN2経由が40+100+40+10=190となる。しかし拠点2ではWAN2経由が40+100+40+10=190、WAN1経由が50+100+30+10=190となって同値になり、WAN2を優先できない。

選択肢エ

これは不正解だよ。x=50、y=50では、拠点1はWAN1経由が170でWAN2経由が200となる。一方、拠点2はWAN2経由が40+100+50+10=200で、WAN1経由の50+100+30+10=190より大きい。したがって拠点2の通信がWAN1側へ流れる。

学習のポイント

OSPFの経路選択では、リンク単位のコストを合計して経路を比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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