NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アIPsec
- イL2TP
- ウPPTP
- エRSTP
解き方のヒントを見る
カプセル化を考える視点
ネットワークの各層がどの情報単位を扱い、処理の前後で情報の境界がどう保たれるかに注目し、用語の役割を段階ごとに照合しながら整理してみましょう。図や説明の主語も確認すると、読み違いを減らせます。
この問題で問われていること
一つの観点として、層をまたぐ処理の説明が、同じ対象を指しているのか、それとも別の情報単位を指しているのかを見分けることに集中してください。前後関係と用語の対応を確認します。
視点
処理を層ごとの段階に分け、各段階で扱われる対象と説明の主語が一貫しているかを整理します。
確認ポイント
- 各説明がどの層の段階を対象にしているか確認する
- 処理の前後で指している対象が変わっていないか確認する
- 用語の役割と説明の順序が対応しているか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ネットワーク層のパケットをIPパケットでカプセル化してトンネリングできるのはIPsecです。ほかの選択肢はデータリンク層のトンネル、PPPを利用する方式、又は経路制御用プロトコルであり、設問の条件とは一致しない。
理由
IPsecは、IP層で認証や暗号化を行うためのプロトコル群であり、元のIPパケットを別のIPパケットで包むトンネルモードを利用できる。したがって、ネットワーク層のパケットをIPパケットでカプセル化してトンネリングするという設問の条件に合致する。
比較
L2TPはデータリンク層のフレームを運ぶトンネル方式、PPTPはPPPをトンネル化する方式です。RSTPはループを防ぐためにスパニングツリーを高速収束させるプロトコルで、パケットをIPでカプセル化するトンネル用途ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。IPsecはIP層で動作するセキュリティプロトコル群であり、トンネルモードでは元のIPパケット全体を新しいIPヘッダでカプセル化して転送できる。設問が示すネットワーク層パケットのIPパケット化とトンネリングの条件に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。L2TPは、主にPPPなどのデータリンク層のフレームをトンネルで運ぶためのプロトコルである。IPパケットを新しいIPパケットで包むネットワーク層のトンネリングを直接示す選択肢ではないため、設問の条件とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。PPTPはPPPフレームをIPネットワーク上でトンネル化する方式であり、PPPによる接続を運ぶ仕組みに重点がある。ネットワーク層のIPパケットをIPパケットでカプセル化するプロトコルとして問われている条件には一致しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。RSTPはスイッチ間の冗長な経路によるループを防止し、障害時の経路切替を高速化するためのプロトコルである。IPパケットを別のIPパケットでカプセル化してトンネリングする機能を持つ方式ではない。
学習のポイント
各プロトコルの役割と、OSI参照モデル上の位置付けを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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