NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アオンラインヘルプを充実させ,利用方法を理解しやすくする。
- イ外部インタフェースを見直し,連携できる他システムを増やす。
- ウ機能を追加し,業務においてシステムが利用できる範囲を拡大する。
- エファイルの複製を分散して配置し,障害によるシステム停止のリスクを減らす。
解き方のヒントを見る
改善施策の効果の現れ方を見極める
品質特性を区別する問題では、施策の名称や手段よりも、その施策によって何がどう良くなるのかに注目すると整理しやすくなります。改善の効果が表れる対象を言葉にしてから、各品質特性の定義と照らし合わせる姿勢で検討しましょう。
この問題で問われていること
この問題で問われているのは、ある改善施策がどの品質特性に寄与するかを判断する力です。施策の手段が似て見えても、効果が及ぶ先が異なれば別の品質特性に分類されるため、効果の対象を一つの観点で捉え直すことが鍵になります。
視点
ソフトウェアの品質モデルでは、複数の品質特性がそれぞれ固有の定義を持っています。ひとつの施策が複数の特性に関係しそうに見えることもあるため、施策を『誰にとって、何が、どう変わるのか』という形に言い換えてから、定義の文言と対応づけると区別しやすくなります。使用性を含む各特性の定義は、手元の教材や規格の記述で改めて確認しておくと判断の拠り所になります。
確認ポイント
- 検討対象の施策について、改善の結果として変化するものを一文で言い表せるか確認する
- 言い表した変化が、品質特性の定義のどの文言に対応するかを、教材や規格の定義と照らして確認する
- 手段の名称やキーワードだけで判断せず、効果が及ぶ対象の違いで区別できているか見直す
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正答はア。オンラインヘルプを充実させて利用方法を理解しやすくする施策は、利用者がソフトウェアを理解し、使いやすくする使用性の向上に該当する。他の選択肢は、互換性、機能適合性、信頼性に関する施策です。
理由
使用性は、利用者がソフトウェアの機能や操作方法を理解し、効率的かつ適切に利用できる度合いに関する品質特性です。オンラインヘルプを充実させ、利用方法を理解しやすくすることは、この使用性を直接向上させる。
比較
外部システムとの連携数を増やす施策は互換性、機能追加によって利用範囲を広げる施策は機能適合性、ファイルを分散配置して停止リスクを減らす施策は信頼性に関係する。したがって、設問の使用性に対応するのはアです。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。オンラインヘルプを充実させて利用方法を理解しやすくすることは、利用者がソフトウェアの機能や操作を理解し、適切に使えるようにする施策である。これはソフトウェアの使用性を直接向上させる内容に当たる。
選択肢イ
これは不正解だよ。外部インタフェースを見直し、連携できる他システムを増やす施策は、利用者が操作方法を理解しやすくするものではない。主な目的は異なるシステムとの連携性を高めることであり、使用性の向上を直接示していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。機能を追加し、業務でシステムを利用できる範囲を拡大する施策は、提供する機能や適用範囲を広げるものである。利用方法の理解や操作のしやすさを改善する施策ではなく、使用性の説明には該当しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。ファイルの複製を分散して配置し、障害によるシステム停止のリスクを減らす施策は、障害が発生しても継続して利用できる可能性を高めるものである。主な対象は信頼性であり、使用性ではない。
学習のポイント
使用性と、互換性・機能適合性・信頼性の違いを、施策の目的から整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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