NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワーク機器のイーサネットポートがもつ機能であるAutomatic MDI/MDI-Xの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    接続先ポートの受信不可状態を自動判別して,それを基に自装置からの送信を止める機能
  2. イ
    接続先ポートの全二重・半二重を自動判別して,それを基に自装置の全二重・半二重を変更する機能
  3. ウ
    接続先ポートの速度を自動判別して,それを基に自装置のポートの速度を変更する機能
  4. エ
    接続先ポートのピン割当てを自動判別して,ストレートケーブル又はクロスケーブルのいずれでも接続できる機能
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語説明の比較観点

ネットワーク分野の用語問題では、各説明が示す対象・役割・前提条件に注目し、問いが求める観点と説明の範囲が対応しているかを落ち着いて照合しましょう。用語同士の関係も整理します。

この問題で問われていること

選択肢を読むときは、用語の定義だけでなく、どの場面で使われ、何を対象にし、どの役割を担う説明なのかという分類軸を一つに定め、同じ軸で比較することに集中しましょう。

視点

用語の説明を、対象と役割の対応関係という一つの視点で整理します。似た表現でも、説明が扱う範囲や前提の置き方に違いがないかを確認し、設問が求める分類軸と同じ観点で読み比べましょう。

確認ポイント

  • 設問が尋ねている分類軸を一つだけ言い換える
  • 各説明の対象と役割が同じ範囲を指しているか確認する
  • 定義にない条件や断定が説明へ追加されていないか見直す
正解と解説を見る

正解

エ

解説

Automatic MDI/MDI-Xは、接続先との通信に必要なEthernetポートの送信線と受信線の対応を自動的に判別・調整する機能です。これにより、ストレートケーブルとクロスケーブルの違いを意識せず接続できる。

理由

Automatic MDI/MDI-Xは、接続先ポートのピン割当てを自動判別し、送信側と受信側の信号線が適切に対応するようにする。したがって、ストレートケーブルとクロスケーブルのどちらでも接続しやすくなる。

比較

全二重・半二重の判別は通信モードの自動ネゴシエーション、速度の判別は通信速度の自動設定に関する機能であり、MDI/MDI-Xが扱うピン割当てとは異なる。また、受信不可状態を検出して送信を停止する機能でもない。

選択肢ア

これは不正解だよ。記述されているのは、接続先の受信不可状態を判別し、それを基に自装置の送信を止める機能である。しかしAutomatic MDI/MDI-Xは、通信停止の制御ではなく、Ethernetポートにおける送信線と受信線のピン割当てを調整する機能である。

選択肢イ

これは不正解だよ。全二重・半二重を自動判別して通信モードを変更する機能は、通信方式の自動ネゴシエーションに関する説明である。Automatic MDI/MDI-Xが判別するのは二重通信方式ではなく、ポートの送受信信号線に関するピン割当てである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。接続先ポートの速度を判別し、自装置のポート速度を変更する機能は、通信速度の自動設定に関する説明である。Automatic MDI/MDI-Xは速度を変更するものではなく、Ethernetポートの送信線と受信線の対応を自動調整する。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。Automatic MDI/MDI-Xは、接続先ポートとの間で必要となる送信線・受信線のピン割当てを自動判別する機能である。そのため、ストレートケーブルとクロスケーブルのいずれを使用しても接続できる。

学習のポイント

MDI/MDI-Xは、通信速度や duplex ではなく、Ethernetポートの信号線の役割を調整する機能として理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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