NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アAHとESPの機能によって認証と暗号化を実現する。
- イ暗号化アルゴリズムにAESを採用したCCMP(Counter-mode with CBC-MAC Protocol)を使用する。
- ウ端末とアクセスポイントの間で通信を行う際に,TLS Handshake Protocolを使用して,互いが正当な相手かどうかを認証する。
- エ利用者が設定する秘密鍵と,製品で生成するIV(Initialization Vector)とを連結した数を基に,データをフレームごとにRC4で暗号化する。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語を比較する視点
用語と説明を照らし合わせるときは、名称の印象だけで判断せず、対象となる範囲、役割、前提条件、他の概念との関係に注目して、説明全体の整合性を確認しましょう。特に文中の主語と適用場面を丁寧に読み取ることが大切です。
この問題で問われていること
今回の確認では、各説明が示している対象の範囲と役割に焦点を絞り、誰が、何を、どの場面で扱う概念なのかを読み分けます。細かな暗記より、説明内の関係性が一貫しているかを見てください。
視点
ネットワーク分野の用語は、名称の類似性ではなく、対象の範囲、担う役割、利用される場面を対応付けて整理すると比較しやすくなります。説明の主語と作用の向きを意識しましょう。
確認ポイント
- 説明の主語が、どの対象や仕組みを指しているか確認する
- その用語の役割が、説明中で一貫しているか確認する
- 適用される場面や前提条件の範囲がずれていないか確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
WPA2は、無線LANの通信を保護するためにAESを基盤とするCCMPを用いる規格です。ほかの選択肢はIPsec、TLS、WEPに関する説明であり、WPA2の特徴とは一致しない。
理由
WPA2では、暗号化アルゴリズムとしてAESを採用し、CCMP(Counter-mode with CBC-MAC Protocol)によって無線LANフレームの機密性と完全性を保護する。したがって、AESとCCMPの組合せがWPA2の特徴です。
比較
AHとESPはIPsec、TLS Handshake ProtocolはTLSの接続確立に関する技術です。また、秘密鍵とIVを基にRC4でフレームを暗号化する方式はWEPの特徴であり、WPA2とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。AHとESPはIPsecで用いられるプロトコルであり、IPパケットに対する認証や暗号化を実現する。無線LANのWPA2が採用する暗号化方式を説明したものではないため、この選択肢は設問の特徴に該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。WPA2では、暗号化アルゴリズムにAESを採用したCCMP(Counter-mode with CBC-MAC Protocol)を使用する。CCMPはデータの暗号化に加えて改ざん検出も行い、無線LAN通信の機密性と完全性を保護する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。TLS Handshake Protocolは、TLS通信で暗号化通信の条件を設定し、相手の認証などを行うための手順である。端末とアクセスポイント間のWPA2の特徴を直接示す技術ではないため、設問の答えにはならない。
選択肢エ
これは不正解だよ。利用者が設定する秘密鍵と製品が生成するIVを用い、RC4でフレームを暗号化する説明は、旧来のWEPで使われた方式に該当する。WPA2はRC4ではなく、AESを採用したCCMPを使用する。
学習のポイント
WPA2、IPsec、TLS、WEPの暗号方式と利用場面を比較して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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