NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問3
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア経路選択機能や中継機能をもち,透過的なデータ転送を行う。
- イ情報をフレーム化し,伝送誤りを検出するためのビット列を付加する。
- ウ伝送をつかさどる各種通信網の品質の差を補完し,透過的なデータ転送を行う。
- エルータにおいてパケット中継処理を行う。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語を比べる視点
各選択肢の用語を単独で覚えているかではなく、どの層や役割、利用場面に関係する概念として説明されているかを整理して比較しましょう。
この問題で問われていること
用語の定義そのものだけで判断せず、説明文が示す対象の範囲と役割が、その用語を分類する観点と整合しているかに注目してください。
視点
用語を見たら、対象となる機能、関係する構成要素、使われる場面を分けて整理します。そのうえで各説明が同じ観点を述べているか、別の概念を混同していないかを確認します。
確認ポイント
- 用語が指す対象の範囲を整理する
- 説明されている役割や利用場面を確認する
- 似た概念との観点の違いを比較する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
トランスポート層は、下位層の通信網を利用しながら、通信する端末間でデータを転送する機能を提供する。通信網の品質差を補い、上位層に対して透過的な転送を実現する。
理由
トランスポート層は、利用する通信網の種類や品質に違いがあっても、上位層から見て端末間で透過的にデータを転送できるようにする。したがって、通信網の品質差を補完する機能が該当する。
比較
経路選択やパケット中継はネットワーク層、フレーム化や伝送誤り検出はデータリンク層の役割です。トランスポート層は、ルータ内部の処理ではなく、終端間のデータ転送を扱う。
選択肢ア
これは不正解だよ。経路選択機能や中継機能は、ネットワーク層が担当する機能である。ルータがネットワーク間でパケットを転送するための処理に当たり、端末間のデータ転送を支えるトランスポート層の役割ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。情報をフレーム化し、伝送誤りを検出するためのビット列を付加するのは、データリンク層の機能である。フレームという単位や伝送路上の誤り検出は、トランスポート層が直接担当する範囲ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。トランスポート層は、下位層が提供する通信網の品質や種類の違いを補い、通信する端末間で上位層から見て透過的なデータ転送を実現する。この説明はトランスポート層の機能に合致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。ルータにおいてパケット中継処理を行うのは、ネットワーク層に関係する機能である。ルータはネットワーク間の経路に基づいてパケットを転送するが、これは端末間のトランスポート機能そのものではない。
学習のポイント
OSI各層の担当範囲を、端末間機能とネットワーク内部機能に分けて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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