NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成26年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

利用者が別の機能によって認証された後,一定時間に限ってメールの送信を許可する仕組みはどれか。

選択肢

  1. ア
    DKIM
  2. イ
    OP25B
  3. ウ
    POP before SMTP
  4. エ
    SPF
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語を比較する視点

ネットワーク分野の用語を比べるときは、名称の似ている部分だけで判断せず、対象となる層や役割、利用される場面を整理し、各説明がどの観点を述べているかを照らし合わせます。

この問題で問われていること

今回は、各選択肢の説明が示す対象の範囲と役割の違いに注目してください。用語の定義を思い出すだけでなく、誰が何を扱う仕組みなのか、説明の主語と目的をそろえて読み比べます。

視点

用語を比較する際は、まず対象、役割、動作の段階、利用目的という軸に分けて整理します。そのうえで、選択肢の説明がどの軸を中心に述べているかを確認し、同じ言葉でも異なる範囲を指していないかを慎重に見ます。

確認ポイント

  • 説明の対象となる範囲を確認する
  • 用語が担う役割と目的を整理する
  • 説明の主語と動作の段階を照合する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

利用者がメール受信などの別機能で認証された後、その認証済み状態を一定時間だけメール送信の許可に利用する仕組みは、POP before SMTPです。

理由

POP before SMTPは、先にPOPでメールを受信する際に利用者認証を行い、その認証が成功した利用者に対して、一定時間だけSMTPによるメール送信を許可する仕組みです。

比較

DKIMとSPFは送信ドメインや送信元の正当性を確認する技術であり、OP25Bは迷惑メール対策として外部向けSMTP通信を制限する仕組みです。いずれも設問の時間限定の送信許可とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。DKIMは、メールに電子署名を付け、受信側が送信ドメインの正当性や本文などの改ざん有無を確認するための技術である。利用者が別機能で認証された後、その結果を一定時間のSMTP送信許可に利用する仕組みではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。OP25Bは、迷惑メールの送信を抑制するため、インターネットサービス提供者などが外部のメールサーバー宛てのSMTP通信を制限する対策である。利用者の別機能での認証後に、一定時間だけ送信を許可する方式ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。POP before SMTPは、先にPOPでメールを受信するときに利用者認証を行い、認証に成功した接続元に対して、一定時間だけSMTPによるメール送信を許可する仕組みである。設問の認証と時間限定の送信許可に一致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。SPFは、DNSに登録した情報を使って、特定のドメインからメールを送信することを許可されたメールサーバーを受信側が確認する仕組みである。利用者が別の機能で認証された後、一定時間だけ送信を許可する方式ではない。

学習のポイント

メール認証方式ごとの目的と、送信許可に結び付く仕組みを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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