NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成26年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア全てのマルチキャストアドレスは,アドレスごとにあらかじめ用途が固定的に決められている。
- イマルチキャストアドレスには,クラスDのアドレスが使用される。
- ウマルチキャストパケットは,TTL値に関係なくIPマルチキャスト対応ルータによって中継される。
- エマルチキャストパケットは,ネットワーク上の全てのホストによって受信され,IPより上位の層で,必要なデータか否かが判断される。
解き方のヒントを見る
通信相手の範囲を照合する視点
IPv4マルチキャストを考えるときは、用語の印象だけで判断せず、誰が送信し、どの範囲の相手が受信対象になるのかを、問題文の主語・対象・条件に沿って整理して確認しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、通信の対象範囲と参加者の関係が、設問で述べられた前提と矛盾していないかです。送信者・受信者・到達範囲を同じ基準で照合し、対象を表す言葉のかかり方も丁寧に見ます。
視点
通信方式を整理する際は、送信側、受信側、対象範囲、成立条件を別々の観点に分け、設問中の表現がどの要素を説明しているかを対応づけます。
確認ポイント
- 送信者と受信者が誰として扱われているかを確認する
- 通信対象の範囲を表す語句が何にかかるかを確認する
- 設問の前提と通信相手の関係に矛盾がないかを確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IPv4マルチキャストでは、宛先にクラスDのアドレスを用いる。アドレスの用途が全て固定されているわけではなく、転送ではTTL値が関係し、パケットはネットワーク上の全ホストに一律配信されるものでもない。
理由
IPv4のマルチキャストアドレスにはクラスDのアドレスが使用されるため、イが適切です。マルチキャストは特定のグループを対象にした通信であり、通常の全ホスト向け同報通信とは異なる。
比較
アはアドレスの用途を全て固定的とする点が不適切です。ウはTTL値を無関係とする点が不適切で、エは全ホストが受信するとする点が不適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。マルチキャストアドレスについて、全てのアドレスの用途がアドレスごとにあらかじめ固定されているとはいえない。この選択肢は「全て」と断定しており、マルチキャストアドレスの扱いを過度に一般化している点が誤りである。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。IPv4では、マルチキャストにクラスDのアドレスが使用される。したがって、マルチキャストアドレスの種類について述べたこの記述は、IPv4マルチキャストの基本的なアドレス体系と一致しており、適切である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。マルチキャストパケットの転送ではTTL値が関係するため、「TTL値に関係なく中継される」という記述は誤りである。TTLを無関係とすることで、パケットの転送範囲を制御する仕組みを否定してしまっている。
選択肢エ
これは不正解だよ。マルチキャストパケットはネットワーク上の全てのホストが一律に受信するものではない。特定のマルチキャストグループを受信対象とする仕組みであり、全ホストが受信して上位層で必要性を判断するという説明は、通信方式の特徴と異なる。
学習のポイント
クラスD、TTL、受信対象という三つの観点を分けて整理すると、各記述の誤りを判断しやすい。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針