NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IPv6プロトコルスタックしかもたないホストとIPv4プロトコルスタックしかもたないホストとの間で通信するための技術はどれか。

選択肢

  1. ア
    6to4
  2. イ
    IPv4/IPv6トランスレーション
  3. ウ
    Teredo
  4. エ
    キャリアグレードNAT
解き方のヒントを見る

異なる通信方式を比べる視点

異なる通信方式をつなぐ技術を考えるときは、単に名称や略語を覚えるのではなく、どの層で変換・中継・共存を実現する仕組みかという観点で、問題文の条件と照らし合わせて整理しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点は、通信の両端や途中の装置が異なる方式をどのように扱う前提になっているかです。変換の有無、通信経路上の役割、利用条件に注目し、選択肢の説明が同じ観点を満たすかを読み比べます。

視点

通信方式の比較では、対象となる端点、途中の処理、相互運用の前提を分けて捉えます。名称の印象ではなく、説明が示す役割と適用条件を問題文の記述から丁寧に対応づけることが大切です。

確認ポイント

  • 通信する端点の前提がそろっているか
  • 途中で必要となる役割が説明と対応しているか
  • 利用条件や制約が見落とされていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

IPv6しか利用できないホストとIPv4しか利用できないホストの間では、異なるプロトコル形式を相互に扱える仕組みが必要です。そのため、IPv4とIPv6の間で通信内容を変換する技術が該当します。

理由

IPv6プロトコルスタックだけのホストとIPv4プロトコルスタックだけのホストは、そのままでは同じプロトコルを使って通信できません。IPv4とIPv6の間でパケットを相互に変換する仕組みが必要です。

比較

6to4とTeredoは主にIPv6パケットをIPv4ネットワーク上で運ぶためのトンネル技術です。キャリアグレードNATは多数の利用者でIPv4アドレスを共有する技術であり、IPv4とIPv6の相互変換そのものを示す選択肢ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。6to4は、IPv6パケットをIPv4ネットワーク上で運ぶためのトンネル技術です。IPv6だけのホストとIPv4だけのホストの間で、異なるプロトコル形式を相互変換する技術ではないため、この設問の条件には合いません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。IPv4/IPv6トランスレーションは、IPv4とIPv6という異なるプロトコル間で通信できるよう、パケットの形式やアドレスなどを相互に変換する技術です。IPv6だけのホストとIPv4だけのホストを接続する設問の条件に合います。

選択肢ウ

これは不正解だよ。Teredoは、IPv4ネットワーク上でIPv6接続を実現するため、IPv6パケットをIPv4で運ぶトンネル技術です。IPv4だけのホストとIPv6だけのホストのプロトコルを相互変換する方式ではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。キャリアグレードNATは、通信事業者などが多数の利用者で限られたIPv4アドレスを共有するためのNATです。IPv4とIPv6の異なるプロトコル間を変換する技術を指すものではないため、設問の条件とは異なります。

学習のポイント

トンネル方式と、異なるプロトコル間を変換する方式の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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