NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ストレージ技術におけるシン・プロビジョニングの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    同じデータを複数台のハードディスクに書き込み,冗長化する。
  2. イ
    一つのハードディスクを,OSをインストールする領域とデータを保存する領域とに分割する。
  3. ウ
    ファイバチャネルなどを用いてストレージをネットワーク化する。
  4. エ
    利用者の要求に対して仮想ボリュームを提供し,物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる。
解き方のヒントを見る

技術名が示す目的から対応を考える

ストレージ管理技術の名称と説明を対応づけるときは、細かな仕組みより先に、その技術が何を解決するために使われるのかという目的に着目すると整理しやすくなります。名称と説明の目的が一致しているかを軸に検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、名称だけを暗記しているかではなく、それぞれの技術がストレージ運用上のどの課題に対応するものかを理解しているかです。示された内容がその技術本来の目的を述べているかに注目してください。

視点

ストレージ管理の技術には、似た言葉で呼ばれていても目的が異なるものがあります。学習するときは、各技術について「どのような困りごとがあって生まれたのか」「導入すると運用のどこが変わるのか」を一文で言えるようにしておくと、名称と内容の取り違えを防げます。名称に含まれる語の意味を手がかりにするのも有効です。ただし、語感だけで判断せず、目的と照らし合わせて確かめることが大切です。

確認ポイント

  • 各技術名について、その技術が解決しようとする課題を自分の言葉で一文にできるか
  • 示された内容が述べている目的と、技術名から想定した目的が食い違っていないか
  • 名称の語感だけで判断せず、目的が一致していることを根拠に対応を決めているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

シン・プロビジョニングは、利用者には仮想的なボリュームを提供し、物理ディスクの領域を実際のデータ使用量に応じて割り当てるストレージ技術です。したがって、物理容量を効率的に利用できる。

理由

正解はエ。シン・プロビジョニングでは、利用者に仮想ボリュームを見せ、実際にデータが使われる量に応じて物理ディスクの領域を割り当てる。これにより、見かけ上の容量と実際に確保済みの物理容量を分けて管理できる。

比較

アは同一データを複数のディスクに書き込む冗長化、イは一台のディスク内の領域分割、ウはファイバチャネルなどによるストレージのネットワーク化を説明している。いずれも、仮想ボリュームと使用量に応じた物理領域の割当を表すものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。同じデータを複数台のハードディスクに書き込むのは、故障時にもデータを保てるようにする冗長化の説明である。シン・プロビジョニングが扱う、仮想ボリュームの提供や実際の使用量に応じた物理ディスク領域の割当については述べていない。

選択肢イ

これは不正解だよ。一つのハードディスクを、OSをインストールする領域とデータを保存する領域に分けるのは、ディスク領域の分割に関する説明である。物理ディスクを使用量に応じて割り当てるシン・プロビジョニングの仕組みとは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ファイバチャネルなどを用いてストレージをネットワーク化するのは、ストレージへ接続する構成やアクセス経路に関する説明である。仮想ボリュームを提供し、物理ディスクを実際の使用量に応じて割り当てる仕組みそのものではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。利用者に対して仮想ボリュームを提供し、物理ディスクを実際の使用量に応じて割り当てる説明は、シン・プロビジョニングの特徴と一致する。論理的に見える容量と、実際に使用する物理容量を分けて管理する方式である。

学習のポイント

論理ボリュームと物理ディスクの割当関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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