NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アSSLによって,クライアント側で固定パスワードを暗号化して送信する。
- イクライアント側で端末のシリアル番号を秘密鍵を使って暗号化して送信する。
- ウトークンという装置が表示する毎回異なったデータを,パスワードとして送信する。
- エ利用者が入力したパスワードと,サーバから送られたランダムなデータとをクライアント側で演算し,その結果を送信する。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語の意味を整理する視点
ネットワーク分野の用語を比較するときは、名称の印象だけで判断せず、対象・役割・適用範囲・前提条件を分けて読み、説明がどの観点を述べているかを整理しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、各選択肢の説明が示す「対象」と「役割」の対応だけに注目してください。用語が扱うものは何か、何を担う概念として説明されているかを読み分け、説明の範囲が一致しているか確認します。
視点
用語の整理では、まず概念が指す対象、果たす役割、関係する範囲を切り分けます。似た名称でも説明の焦点が異なることがあるため、定義の中心語と修飾語を分けて読み、どの説明軸について述べているかを記録します。
確認ポイント
- 説明の主語が何を対象としているか確認する
- 用語に対応する役割の範囲を読み取る
- 対象と役割の組合せが説明内で一貫しているか確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
チャレンジレスポンス認証は、サーバから送られるランダムなデータなどを利用者側の秘密情報と組み合わせて演算し、その結果を応答として送信する方式です。毎回異なる課題に対する応答になるため、固定パスワードの盗聴や再利用への対策になります。
理由
サーバは認証のたびにランダムなデータを送り、クライアントは利用者のパスワードなどの秘密情報と演算します。クライアントが送信するのは秘密情報そのものではなく、チャレンジに対応した演算結果です。
比較
SSLは通信経路の暗号化を行う仕組みであり、固定パスワードを送る方式そのものをチャレンジレスポンス認証にはしません。また、端末固有情報の暗号化やトークンの表示値をそのまま送るだけでは、設問の方式であるチャレンジへの演算応答を表していません。
選択肢ア
これは不正解だよ。SSLは通信内容を保護するための仕組みであり、クライアント側で固定パスワードを暗号化して送信するだけでは、認証のたびに変化するデータを使った応答になりません。固定値の送信という点が方式と異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。端末のシリアル番号は端末固有の情報ですが、設問のチャレンジレスポンスでは、サーバから送られるランダムなデータを利用して応答を変化させます。固定的な識別情報を秘密鍵で暗号化する説明とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。トークンが毎回異なるデータを表示する点は変化する情報の利用に近いものの、表示されたデータをパスワードとしてそのまま送信すると説明されています。サーバからのデータと秘密情報をクライアント側で演算する方式を示していません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利用者が入力したパスワードと、サーバから送られたランダムなデータをクライアント側で演算し、その結果を送信するため、認証ごとに応答が変化します。秘密情報そのものを固定的に送信しない点も適切です。
学習のポイント
固定パスワードの送信と、毎回変化するチャレンジへの応答を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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