NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アBluetooth通信で,ビット誤りを訂正するために使われている。
- イG3ファクシミリで画像データの圧縮に使われている。
- ウHDLCフレーム内のビット誤りを検出するために使われている。
- エMP3でオーディオデータの圧縮に使われている。
解き方のヒントを見る
検出と訂正の役割を整理する視点
誤り検出・訂正技術を考えるときは、情報伝達のどの段階で異常を扱い、結果にどのような保証を求めているかという観点に絞って整理すると、用語の印象に引きずられず比較しやすくなります。
この問題で問われていること
各選択肢を読む際、技術名の細かな仕組みではなく、異常を見つけることと、受け取った内容を扱える状態へ導くことのどちらに重点が置かれている説明かを確認してください。
視点
誤りへの対応を整理する際は、通信や記録の流れの中で、異常の存在を把握する段階と、その後の扱いを決める段階を区別します。説明が示す役割の中心を読み取り、周辺的な効果や印象だけで判断しないことが大切です。
確認ポイント
- 説明が扱う対象は、異常の把握か、その後の対応かを読み取る
- 利用場面では、情報の流れのどの段階を指しているかを確認する
- 技術名の印象ではなく、説明の中心となる役割に注目する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正答はア。ハミング符号は、付加した検査ビットを利用して伝送データのビット誤りを検出・訂正するための誤り制御符号です。
理由
ハミング符号は、データに検査用のビットを付加し、受信側でビット誤りの発生位置を特定して訂正する用途に用いられる。したがって、通信におけるビット誤り訂正の説明と対応する。
比較
G3ファクシミリやMP3は、それぞれ画像データやオーディオデータの圧縮に関係する技術であり、ハミング符号の用途ではありません。また、HDLCフレームのビット誤り検出にはFCSとしてCRCが用いられるため、ハミング符号を使う説明にはならない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ハミング符号は、検査ビットを利用して通信データに含まれるビット誤りを検出し、誤り位置を特定して訂正するための誤り制御符号である。Bluetooth通信におけるビット誤り訂正という説明は、この用途と一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。G3ファクシミリは画像データを扱う通信方式で、画像の圧縮にはランレングス符号化や二次元符号化などが用いられる。ハミング符号は画像データの圧縮率を高める方式ではなく、伝送中のビット誤りを制御する符号である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ハミング符号にもビット誤りを検出する機能はあるが、HDLCフレーム内の誤り検出に用いる方式ではない。HDLCではフレームチェックシーケンス(FCS)としてCRCを用いて誤りを検出するため、この選択肢の対応関係が誤っている。
選択肢エ
これは不正解だよ。MP3は、人間の聴覚特性を利用してオーディオデータを圧縮する符号化方式である。ハミング符号は音声データの圧縮を目的とせず、通信や記録時に生じるビット誤りの検出・訂正を目的とする誤り制御符号である。
学習のポイント
誤り制御符号と、画像・音声のデータ圧縮方式を目的別に整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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