NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アキャリア信号を検出し,データの送信を制御する。
- イ送信権をもつメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。
- ウデータ送信中に衝突が起こった場合は,直ちに再送を行う。
- エ伝送路が使用中でもデータの送信はできる。
解き方のヒントを見る
媒体アクセス制御を比べる視点
各方式の名称を暗記する前に、共有媒体上で誰が送信権を得るのか、送信前後に何を確認するのか、競合時にどう整理する考え方なのかを同じ観点で読み比べます。用語の定義と説明の対応を、主語とタイミングに分けて丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、媒体へのアクセスを決める主体と、その判断が行われるタイミングという一点に注目し、説明がどの場面を述べているかを整理してください。細部の名称より役割の切り分けを優先します。
視点
媒体アクセス制御は、複数の通信主体が共通の伝送資源を利用するときの整理方法を考える分野です。比較では、用語の定義、動作する場面、他の仕組みとの関係を同じ粒度で読み、説明の主語や時点がずれていないかを確認します。
確認ポイント
- 各説明の主語が、端末・制御機構・通信媒体のどれになっているかを確認する
- 説明が送信前、送信中、送信後のどの段階を扱っているかを確認する
- 同じ言葉が示す対象と、比較されている役割の範囲を確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
CSMAは、端末が伝送路上の信号を検出して、通信媒体が利用されているかを確認しながら送信を制御する方式です。したがって、キャリア信号を検出してデータ送信を制御する記述が適切です。
理由
CSMAはCarrier Sense Multiple Accessの略で、端末が伝送路上のキャリア信号を検出し、伝送路の使用状況を確認してから送信を制御する方式です。共有媒体へのアクセス制御が中心となります。
比較
トークンを受け取った端末だけが送信するのはトークンパッシング方式の説明です。また、衝突時には通常、直ちに再送するのではなく、所定の手順や待ち時間を経て再送します。伝送路が使用中のまま送信できるという説明も、CSMAの基本的な媒体確認の考え方と合いません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。CSMAは、端末が伝送路上のキャリア信号を検出して、媒体が利用されているかを確認しながらデータ送信を制御する方式です。共有伝送路を複数端末で使う際の基本的な媒体アクセス制御を正しく表しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。送信権をもつメッセージであるトークンを得た端末がデータを送信するのは、トークンパッシング方式の説明です。CSMAはトークンの取得を送信条件とする方式ではなく、伝送路上の信号を検出して送信を制御します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。CSMA系の通信で衝突が発生した場合でも、通常は衝突を検出した直後に無条件で再送するわけではありません。衝突後は所定の待ち時間や再送制御を行うため、この記述はCSMAの処理を正しく表していません。
選択肢エ
これは不正解だよ。CSMAでは、共有伝送路の利用状況を確認し、他の端末が通信している状態を考慮して送信を制御します。伝送路が使用中でもそのままデータを送信できるという説明は、媒体を検出してアクセスを調整する方式の特徴と一致しません。
学習のポイント
CSMAの媒体アクセス制御と、トークン方式・衝突後の再送処理との違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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