NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

BGP-4におけるASに関する記述として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    あるルータが作成したRouter-LSAが伝播するルータの集合である。
  2. イ
    接続されるルータの数,ブロードキャストやマルチキャストの使用の有無,トポロジ種別などによって区分けされたネットワーク群であり,Helloプロトコルによって隣接関係を確立する。
  3. ウ
    同一の管理ポリシによって管理されるネットワーク群であり,2オクテット又は4オクテットのAS番号によって識別される。
  4. エ
    リンクステート型の共通のプロトコルを使用して,ルーティング情報を相互に交換するルータの集合である。
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ネットワーク用語の比較観点

選択肢を読むときは、用語の定義だけでなく、どの場面で使われる概念か、何を対象にし、どの範囲や役割を説明しているかを同じ基準で整理して比べる。説明の粒度や前提条件にも注意する。

この問題で問われていること

各選択肢が説明している対象と役割の対応関係に焦点を置き、似た用語を同じ意味として扱っていないか、前提となる層や利用場面がずれていないかを見比べる。

視点

用語を対象、役割、関係する範囲、利用される場面に分けて整理する。説明の中心と補足的な特徴を区別し、選択肢ごとに同じ観点で比較する。

確認ポイント

  • 説明の対象が何かを確認する
  • 用語の役割や適用範囲を整理する
  • 前提となる層や利用場面を照合する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

BGP-4におけるASは、同一の管理ポリシーで運用されるネットワーク群を表す単位です。AS番号によって識別され、従来の2オクテットに加えて4オクテットのAS番号も用いられます。

理由

ASは、同一の管理ポリシーによって管理されるネットワーク群です。BGPではAS番号を用いて自律システムを識別し、BGP-4では2オクテットまたは4オクテットのAS番号が扱われます。そのため、管理単位と番号体系を述べたウが適切です。

比較

アはOSPFのRouter-LSAに関する説明、イはネットワークの種類やHelloプロトコルによる隣接関係の説明、エはリンクステート型プロトコルを使うルータ集合の説明です。いずれもBGP-4のASそのものの定義ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。Router-LSAは、主にOSPFでルータやリンクの状態を知らせる情報です。あるルータが作成したLSAの伝播範囲を表す集合は、BGP-4におけるASの定義ではありません。ASは、管理ポリシーを共有するネットワーク群を指します。

選択肢イ

これは不正解だよ。接続ルータ数、ブロードキャストやマルチキャストの利用、トポロジ種別、Helloによる隣接確立という説明は、ネットワークの構成やOSPFなどの動作に関するものです。BGP-4のASは、これらの条件で区分される単位ではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ASは、同一の管理ポリシーによって管理されるネットワーク群です。BGP-4ではAS番号によって識別され、AS番号には2オクテットの形式と4オクテットの形式があります。したがって、ASの定義と識別方法を正しく説明しています。

選択肢エ

これは不正解だよ。リンクステート型の共通プロトコルを使ってルーティング情報を交換するルータの集合は、OSPFのようなIGPの仕組みに近い説明です。BGP-4のASは、プロトコル方式やルータ集合ではなく、共通の管理ポリシーを持つネットワーク群です。

学習のポイント

ASの定義を、OSPFのルータ集合やLSA、Helloによる隣接確立と区別して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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