NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アAS-External-LSAは,エリア境界ルータが作成し,ASの外部だけに伝播される。
- イNetwork-LSAは,エリア内の全ルータが作成し,エリア内部だけに伝播される。
- ウRouter-LSAは,エリア内の全ルータが作成し,エリア内部だけに伝播される。
- エSummary-LSAは,AS境界ルータが作成し,エリア外部だけに伝播される。
解き方のヒントを見る
生成主体と伝播範囲の切り分け
OSPFのLSAを考えるときは、誰が情報を作るのかと、どの範囲へ届ける設計なのかを分けて整理し、装置の役割・リンクの種類・隣接関係を順に照合することが重要です。
この問題で問われていること
この設問では、LSAに関する説明を読んだら、生成を担う立場と、その情報が共有される範囲という二つの観点を混同していないかに絞って確認し、個別の用語を対応づけてください。
視点
リンクステート情報は、情報を作成する役割と、それを受け取る範囲を分けて捉えると整理しやすくなります。装置間の関係やネットワーク構成上の役割に注目し、用語同士の対応を確認しましょう。
確認ポイント
- 説明中の主体が、情報を作成する役割として述べられているか確認する
- 伝播範囲が、隣接関係や構成上の区分と関連づけられているか確認する
- 生成する役割と共有される範囲を、同じ観点として混同していないか確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
Router-LSAは、エリア内の各ルータが自身のリンク状態を示すために作成し、そのエリア内へ伝播させる。したがって、作成主体と伝播範囲の両方が正しいウが適切です。
正しい対応
Router-LSAは、エリア内の各ルータが作成し、自身のリンク状態などをエリア内部へ通知するためのLSAです。設問のウは、作成主体をエリア内の全ルータ、伝播範囲をエリア内部としており、両方の記述が適切です。
他のLSAとの比較
Network-LSAはエリア内の全ルータが作成するものではなく、ネットワークを代表するルータが作成する。AS-External-LSAやSummary-LSAも、作成主体と伝播範囲の組合せが設問の記述とは異なるため、ウ以外は適切ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。AS-External-LSAは、AS外部の経路情報を扱うLSAであり、エリア境界ルータが作成するものではない。また、ASの外部だけに伝播されるという範囲の説明もOSPFv2のLSAの扱いと一致しないため、前半・後半ともに不適切である。
選択肢イ
これは不正解だよ。Network-LSAは、エリア内の全ルータが作成するのではなく、ネットワークを代表するルータが作成する。エリア内部に伝播するという後半だけでは正しい記述にならず、作成主体の誤りによって選択肢全体が不適切である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。Router-LSAは、エリア内の全ルータが自身のリンク状態を示すために作成し、その情報をエリア内部へ伝播する。作成主体と伝播範囲の両方が、OSPFv2におけるRouter-LSAの役割と一致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。Summary-LSAは、AS境界ルータが作成するものではなく、主にエリア間の経路情報を扱うLSAである。また、エリア外部だけに伝播されるという説明も適切ではないため、作成主体と伝播範囲の組合せが誤っている。
学習のポイント
OSPFv2では、LSAの種類ごとの作成主体と伝播範囲を対応づけて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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