NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワーク管理プロトコルであるSNMPバージョン1のメッセージタイプのうち,異常や事象の発生を自発的にエージェント自身がマネージャに知らせるために使用するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    get-request
  2. イ
    get-response
  3. ウ
    set-request
  4. エ
    trap
解き方のヒントを見る

ネットワーク用語を比べる視点

ネットワーク分野の用語を選択肢と照らし合わせるときは、単語の印象だけで判断せず、対象範囲や役割、前提条件が説明と一致しているかを一つの観点に絞って確認しましょう。特に似た概念の境界に注目します。

この問題で問われていること

今回の確認では、各用語がネットワーク上で何を対象にし、どの役割を担うものとして説明されているかという対応関係だけに注目し、細かな暗記や印象による比較はいったん脇に置きます。

視点

用語を見たら、対象となる範囲と担う役割を整理し、選択肢の説明がその組合せを適切に表しているかを確認します。似た用語でも、対象や役割の違いが比較の手掛かりになります。

確認ポイント

  • 用語が対象としている範囲を確認する
  • 説明されている役割を整理する
  • 対象と役割の対応関係を照合する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

SNMPバージョン1では、マネージャからの要求に応答するメッセージとは別に、エージェントが異常や事象の発生を自発的にマネージャへ通知するメッセージタイプが定義されている。

理由

異常や事象の発生をエージェント自身が自発的に知らせる用途では、マネージャから先に要求を受ける必要がない通知型メッセージを用いる。SNMPバージョン1では、この自発的な通知に該当するメッセージタイプがtrapです。

比較

get-requestはマネージャが情報取得を要求するメッセージ、get-responseはその要求に対する応答、set-requestはマネージャがエージェントの設定変更などを要求するメッセージです。これらは自発的な異常通知とは役割が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。get-requestは、マネージャがエージェントに対して管理情報の取得を要求するためのメッセージである。エージェントが異常や事象の発生を自発的に知らせる用途ではなく、通信の起点と目的が設問の条件に合わない。

選択肢イ

これは不正解だよ。get-responseは、マネージャから送られた情報取得要求に対して、エージェントが応答するためのメッセージである。要求を受けた後の返答なので、エージェント自身が事象を自発的に通知するメッセージタイプではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。set-requestは、マネージャがエージェントに対して管理対象の設定変更などを要求するためのメッセージである。マネージャ側から開始する要求メッセージであり、エージェントが異常や事象を自発的に知らせる用途とは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。trapは、SNMPバージョン1でエージェントが異常や特定の事象の発生を検出したとき、マネージャからの要求を待たずに通知するためのメッセージである。設問の自発的な通知という条件に一致する。

学習のポイント

SNMPの各メッセージタイプを、通信の起点と用途の組合せで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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