NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア音声,映像などのメディアの種類,データ通信のためのプロトコル,使用するポート番号などを記述する。
- イ音声情報をリアルタイムストリームとしてIPネットワークに送り出す際のペイロード種別,シーケンス番号,タイムスタンプを記述する。
- ウパケットの欠落数やパケット到着間隔のばらつきなどの統計値のやり取りに使用する。
- エユーザエージェント相互間で,音声や映像などのマルチメディア通信のセションの確立,変更,切断を行う。
解き方のヒントを見る
ネットワーク用語を比較する視点
ネットワーク分野の用語問題では、名称の印象だけで決めず、対象・役割・利用場面・前提条件を整理し、設問が求める説明の範囲と照らして、全体の対応関係を慎重に判断します。
この問題で問われていること
今回は、各用語の説明に含まれる「何を対象に、どの場面で、どの役割を果たすか」という対応関係に注目し、表現の近さではなく、説明全体の観点が整合しているかを確認します。
視点
用語を見たら、まず対象となる仕組みや範囲を切り分け、次に役割、関係する構成要素、利用される状況を並べて整理します。そのうえで説明文の主語と条件が対応しているかを確認します。
確認ポイント
- 用語が指す対象の範囲と、説明文の主語が一致しているか確認する
- 説明されている役割が、利用場面や前提条件と矛盾していないか確認する
- 似た用語との違いが、対象・役割・適用範囲のどこにあるか整理する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
SDPは、音声や映像などのメディアの種類、使用する通信プロトコル、ポート番号など、メディア通信に必要なセション情報を記述するプロトコルです。データ転送や統計情報交換、セション制御そのものを担当するものではありません。
理由
SDPはSession Description Protocolの略で、音声や映像の種類、通信に使用するプロトコル、ポート番号など、メディア通信の条件を記述する。相手はこの情報を利用して、どのようなメディアをどの条件で扱うかを把握できる。
比較
リアルタイムデータの転送に伴うペイロード種別やシーケンス番号などは転送用プロトコルの役割であり、パケット欠落や到着間隔の統計情報は制御・監視用の機能に当たる。また、セションの確立や変更、切断を行う機能とも区別する必要がある。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。SDPは、音声や映像などで使用するメディアの種類、メディア通信に用いるプロトコル、ポート番号などのセション情報を記述する。実際の音声や映像を転送するのではなく、通信に必要な条件を相手へ知らせる役割である。
選択肢イ
これは不正解だよ。ペイロード種別、シーケンス番号、タイムスタンプは、リアルタイムに音声や映像を転送する際のデータ処理に関係する情報である。SDPが記述するメディア条件とは役割が異なり、転送データのヘッダ情報を説明した内容である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。パケットの欠落数や到着間隔のばらつきは、通信品質を把握するための統計情報である。このような送信後の状態を測定し、報告する機能はSDPのセション情報記述とは異なるため、SDPの説明には当てはまらない。
選択肢エ
これは不正解だよ。ユーザエージェント間でマルチメディア通信のセションを確立、変更、切断するのは、通信の制御を担うプロトコルの役割である。SDPはその制御を実行するのではなく、通信条件やメディア情報を記述する。
学習のポイント
SDPの記述機能と、RTP・RTCP・SIPなど周辺プロトコルの役割を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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