NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア自律システム間で経路情報に付加されたパス属性を使用し,ポリシに基づいて経路を選択するパスベクタ方式のプロトコルである。
- イすべてのノードが同一のリンク状態データベースを用い,コストが最小となる経路を最適経路とするプロトコルである。
- ウ到達可能なあて先アドレスまでのホップ数が最小となる経路を,最適経路とするプロトコルである。
- エパケットが転送される経路のノードを,送信元ノードが明示的に指定するプロトコルである。
解き方のヒントを見る
経路交換の考え方を丁寧に整理
この分野の設問では、用語の役割と通信相手との関係を切り分け、説明がどの前提や目的に基づくものかを確認しながら、各選択肢の記述範囲と表現の正確さを慎重に見比べます。
この問題で問われていること
確認する観点は、経路情報を扱う仕組みを説明する記述が、誰との間で何を共有・判断する話なのかという関係性を保ち、説明の対象と条件を取り違えていないかに丁寧に絞ります。
視点
経路交換を学ぶときは、個別の設定例や暗記した文言だけで判断せず、登場する主体、情報の役割、判断が行われる場面を分けて捉えます。
確認ポイント
- 説明の対象となる主体どうしの関係が、文中で一貫しているか確認する。
- 用語が示す役割と、説明されている目的・場面が混同されていないか見る。
- 断定の範囲が広すぎたり、条件を省いて一般化したりしていないか確認する。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
BGP-4は、自律システム間で経路情報を交換し、パス属性を利用してポリシに基づく経路選択を行うパスベクタ方式のルーティングプロトコルです。
理由
BGP-4は異なる自律システム間で経路情報を交換するプロトコルであり、経路に付加されたパス属性を用いて、運用ポリシに基づき経路を選択する。したがって、パスベクタ方式の説明であるアが適切です。
比較
イは全ノードでリンク状態データベースを共有して最小コスト経路を選ぶ方式、ウはホップ数を主な基準とする方式、エは送信元が転送経路を明示する方式を述べている。これらはいずれもBGP-4の説明ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。BGP-4は自律システム間で経路情報を交換し、その経路に付加されたパス属性を利用して、ネットワーク運用上のポリシに基づき経路を選択するパスベクタ方式のプロトコルである。設問の説明はこの特徴と一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。すべてのノードがリンク状態データベースを共有し、コストが最小の経路を選ぶという説明は、リンク状態方式の特徴である。BGP-4はこの方式ではなく、パス属性とポリシに基づいて自律システム間の経路を選択する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。到達可能な宛先までのホップ数が最小の経路を最適とする説明は、ホップ数を主な指標とするルーティング方式の特徴である。BGP-4の経路選択は、単純なホップ数だけで決まるものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。送信元ノードがパケット転送経路のノードを明示的に指定する説明は、送信元による経路指定を表している。BGP-4は送信元が各ノードを直接指定するプロトコルではなく、経路情報とパス属性を交換して選択する。
学習のポイント
BGP-4の方式と、リンク状態方式・ホップ数方式・経路の明示指定を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針