NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ゼロデイ攻撃の特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    セキュリティパッチが提供される前にパッチが対象とする脆弱性を攻撃する。
  2. イ
    特定の Web サイトに対し,日時を決めて,複数台の PC から同時に攻撃する。
  3. ウ
    特定のターゲットに対し,フィッシングメールを送信して不正サイトへ誘導する。
  4. エ
    不正中継が可能なメールサーバを見つけた後,それを踏み台にチェーンメールを大量に送信する。
解き方のヒントを見る

攻撃の特徴を整理する視点

サイバー攻撃を考えるときは、個別の名称や印象だけで判断せず、何を狙い、どの段階で、どのような影響につながるかという一つの観点に沿って情報を整理しましょう。問題文の表現を丁寧に照合することが大切です。

この問題で問われていること

ここでは、攻撃の特徴を評価する際に、対象への働きかけと、その結果として想定される影響のつながりに注目し、表面的な言葉ではなく説明全体の整合性を確認することに集中しましょう。

視点

攻撃を整理するときは、用語の暗記だけに頼らず、対象・意図・過程・影響の関係を抽象的に捉え、記述が同じ観点で比較できるかを確認します。

確認ポイント

  • 説明が示す対象と目的の関係を読み取る
  • 記述された過程と結果が同じ観点でつながっているか確認する
  • 印象的な単語ではなく文章全体の意味を照合する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ゼロデイ攻撃は、セキュリティパッチが提供される前に、そのパッチの対象となる脆弱性を攻撃する。ほかの選択肢は、異なる攻撃や迷惑メール送信の特徴を説明している。

理由

ゼロデイ攻撃の特徴は、セキュリティパッチが提供される前に、パッチが対象とする脆弱性を攻撃する点にある。未知または未対策の脆弱性が悪用されるため、対策が間に合わない期間に被害が発生しやすい。

比較

複数台のPCから同時にWebサイトを攻撃するのは分散型サービス妨害攻撃の特徴であり、フィッシングメールによる誘導や不正中継メールサーバを使った大量送信も、ゼロデイ攻撃そのものの定義ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。セキュリティパッチが提供される前に、そのパッチが対象とする脆弱性を攻撃することが、ゼロデイ攻撃の特徴である。対策が用意される前の脆弱性を狙うため、利用者や管理者が防御しにくい。

選択肢イ

これは不正解だよ。特定のWebサイトへ複数台のPCから同時に攻撃するという説明は、攻撃元を分散させてサービスを妨害する攻撃の特徴である。脆弱性に対するパッチ提供前の攻撃時期を示していないため、ゼロデイ攻撃の説明には当たらない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。特定のターゲットへフィッシングメールを送り、不正サイトへ誘導する説明は、メールを利用した誘導手口を示している。ゼロデイ攻撃かどうかを決める、脆弱性へのパッチ提供前という条件は、この記述からは読み取れない。

選択肢エ

これは不正解だよ。不正中継が可能なメールサーバを踏み台にしてチェーンメールを大量送信する説明は、メールサーバの設定を悪用した大量送信の手口である。セキュリティパッチ提供前に脆弱性を攻撃するというゼロデイ攻撃の条件とは異なる。

学習のポイント

攻撃の目的や規模ではなく、脆弱性とパッチ提供時期の関係を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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