NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

キャッシュメモリへの書込み動作には,ライトスルー方式とライトバック方式がある。それぞれの特徴のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ライトスルー方式では,データをキャッシュメモリだけに書き込むので,高速に書込みができる。
  2. イ
    ライトスルー方式では,データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので,主記憶の内容は常に最新である。
  3. ウ
    ライトバック方式では,データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので,速度が遅い。
  4. エ
    ライトバック方式では,読出し時にキャッシュミスが発生してキャッシュメモリの内容が追い出されるときに,主記憶に書き戻す必要が生じることはない。
解き方のヒントを見る

書込み処理を比べる基本の視点

キャッシュへの書込み方式を考えるときは、データが更新される場所と、主記憶などへ反映される時点に注目し、処理の流れと性能・整合性の関係を整理してみましょう。利用場面も含めて確認します。

この問題で問われていること

一つの観点として、更新されたデータがシステム内のどこに、どのタイミングで伝わるかを追い、待ち時間やデータの一致に関わる条件を問題文の記述と照らし合わせてください。

視点

書込み方式は、更新情報の保持場所と反映のタイミングを軸に整理すると、処理の順序、待ち時間、データの一致を保つための考え方を比較しやすくなります。

確認ポイント

  • 更新情報がどの場所に保持されるかを確認する
  • 反映される時点を処理の流れに沿って整理する
  • 性能とデータの一致に関する記述を分けて読む
正解と解説を見る

正解

イ

解説

ライトスルー方式は書込みの都度キャッシュと主記憶へ反映し、主記憶を最新に保つ。一方、ライトバック方式は後で書き戻すため、置換時の扱いが重要になる。

理由

ライトスルー方式では、データを書き込む際にキャッシュメモリと主記憶の両方へ反映する。そのため、書込み後の主記憶にも新しい値が保持される。

比較

ライトバック方式では、まずキャッシュ側を更新し、主記憶への反映を後回しにする。キャッシュ上の更新データを追い出す際には、主記憶への書戻しが必要になる場合がある。

選択肢ア

これは不正解だよ。ライトスルー方式は、書込み時にキャッシュだけへ反映して主記憶を更新しない方式ではない。キャッシュだけに書く説明はライトバック方式の書込み時の特徴に近く、「高速に書込みができる」という説明も方式の特徴と一致しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。ライトスルー方式は、書込みが発生するたびにキャッシュメモリだけでなく主記憶にも反映する。したがって書込み後は主記憶の内容も新しいデータになり、設問の特徴説明と一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ライトバック方式は、書込みのたびにキャッシュと主記憶の両方へ同時反映する方式ではない。通常はキャッシュ側を更新し、主記憶への反映は後の書戻し時に行うため、両方に同時に書き込むという説明は誤りである。

選択肢エ

これは不正解だよ。ライトバック方式では、キャッシュ上で更新されたデータが主記憶へまだ反映されていない場合がある。その状態でキャッシュミスにより対象データを追い出すと、失われる前に主記憶へ書き戻す必要があるため、必要が生じることはないという説明は誤りである。

学習のポイント

書込み先と主記憶への反映タイミングを対比して理解する

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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