DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問27

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

図のアンゾフの成長マトリクスのうち,市場浸透戦略の例として,適切なものはどれか。
製品(既存・新規)と市場(既存・新規)の二軸で、市場浸透、新製品開発、新市場開拓、多角化の各戦略を示したアンゾフの成長マトリクス。
製品(既存・新規)と市場(既存・新規)の二軸で、市場浸透、新製品開発、新市場開拓、多角化の各戦略を示したアンゾフの成長マトリクス。

選択肢

  1. ア
    ある商品が高いシェアを確保したため,最近の技術開発の成果を取り入れた上位機種を,既存のユーザー向けに販売する。
  2. イ
    ある地域において特別価格で販売することで,商品の知名度を上げ,その地域の多くの住民に販売する。
  3. ウ
    ある地方で長年販売してきた商品を,今年から他の地方でも販売する。
  4. エ
    販売実績がないある国の商習慣に合う製品を一から開発し,その国で販売する。
解き方のヒントを見る

判断に使う前提の範囲をそろえる

成長に関する内容を検討するときは、判断に使う前提の範囲がそろっているかに注目しましょう。自分で補った背景事情を根拠にせず、与えられた情報の範囲で同じ基準を保つことが大切です。

この問題で問われていること

検討の焦点は、判断の途中で前提の範囲を変えていないかという一点です。ある部分では明示された情報を使い、別の部分では想像した事情を加えていないかを確かめ、根拠の扱いをそろえましょう。

視点

前提の範囲とは、判断に用いる情報をどこまで含めるかということです。明示された内容と自分の推測を区別しておくと、同じ観点で検討を続けやすくなります。

確認ポイント

  • 判断の根拠は与えられた情報に含まれているか
  • 背景事情を自分で付け足していないか
  • 検討の途中で前提の範囲を変えていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。市場浸透戦略は、既存の製品を既存の市場でより多く販売する戦略です。特別価格によって商品の知名度を上げ、その地域の多くの住民に販売する施策は、この戦略に当たります。

市場浸透戦略に当たる理由

図の市場浸透戦略は、市場も製品も既存である区画にあります。イは、特別価格で商品の知名度を上げ、その地域で販売を広げる施策です。新製品の開発や新しい地域への進出は示されておらず、既存市場で既存製品の販売量やシェアを高める市場浸透戦略に対応します。

ほかの成長戦略との比較

アは既存ユーザーに新しい上位機種を販売するので、新製品開発戦略です。ウは従来の商品を他の地方へ展開するので、新市場開拓戦略です。エは販売実績のない国に向けて製品を一から開発するので、多角化戦略です。購入者が増えることだけで判断せず、製品と市場のどちらを新しくするのかを確認します。

選択肢ア

これは不正解だよ。既存のユーザー向けに販売するので、市場は既存です。一方、最近の技術開発の成果を取り入れた上位機種は、新しい製品に当たります。図の既存市場と新規製品の組合せは、新製品開発戦略に対応します。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。特別価格で商品の知名度を上げ、その地域の多くの住民への販売を増やす施策です。新しい製品を開発したり別の地域に進出したりする記述はなく、既存の製品を既存の市場で広く販売する市場浸透戦略に当たります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。長年販売してきた商品を扱うので、製品は既存です。しかし、今年から他の地方でも販売するため、販売先の市場は新規になります。図の既存製品と新規市場の組合せに対応するのは、新市場開拓戦略です。

選択肢エ

これは不正解だよ。販売実績がない国に進出するので、市場は新規です。さらに、その国の商習慣に合う製品を一から開発するので、製品も新規です。図では新規市場と新規製品の組合せは多角化戦略であり、市場浸透戦略には当たりません。

学習のポイント

市場と製品をそれぞれ既存・新規に分け、二つの軸の組合せから成長戦略を判断する方法を学びましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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