DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

投資の意思決定手法の一つであるPBP法に関する記述として、適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    キャッシュフローの時間的価値が考慮されている。
  2. イ
    投資回収後のキャッシュフローも考慮されている。
  3. ウ
    投資金額の回収期間の長さによって投資を評価する手法である。
  4. エ
    ほかの意思決定手法であるNPV法やIRR法と同様に割引率を用いる手法である。
解き方のヒントを見る

投資評価手法の判断基準を確かめる

投資の意思決定手法は、それぞれ何を測り、何と比べて採否を決めるかという判断基準によって性格が決まります。名称だけで判断せず、その手法が評価の拠り所としている量と比較の相手を、自分の言葉で説明できるかを確認しましょう。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、一つの手法の評価の考え方です。手法の名称から連想される印象ではなく、どのような情報を用いて投資案の良し悪しを判断しているのかという一点に注目し、問われている内容がその判断基準と整合しているかを検討してください。

視点

投資評価手法は、投資案から得られる成果をどのような尺度で捉え、どのような基準と照らして採否を判断するか、という枠組みで整理できます。手法の特徴や長所・短所は、この判断基準から導かれるものとして理解しましょう。そうすれば、個別の説明を暗記に頼らず、筋道を立てて検討できます。

確認ポイント

  • 対象の手法が、投資案の何を評価の拠り所としているかを自分の言葉で説明できるか
  • その評価結果を何と比べて採否を決めるのかを把握しているか
  • 挙げられている特徴が、その判断基準から無理なく導かれるものかを照らし合わせたか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

PBP法は投資額をキャッシュフローで回収するまでの期間を求め、その長短によって投資案件を評価する方法です。

理由

PBP法はPayback Period法とも呼ばれ、初期投資額を将来のキャッシュフローで回収するまでの期間を計算する。一般的なPBP法では、キャッシュフローの時間的価値を考慮せず、回収期間の短さを投資判断の基準とする。

比較

PBP法は投資回収後のキャッシュフローを評価対象に含めない。一方、NPV法やIRR法は割引率を用いてキャッシュフローの現在価値を評価するため、PBP法とは計算の考え方が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。通常のPBP法は、将来のキャッシュフローを単純に累計して投資額の回収までの期間を求める方法であり、キャッシュフローの時間的価値を割引計算によって考慮する方法ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。PBP法の評価対象は、初期投資額を回収するまでの期間である。したがって、投資額を回収した後に得られるキャッシュフローは、通常のPBP法による回収期間の判断には含めない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。PBP法は、投資金額を将来のキャッシュフローによって回収するまでに要する期間を求め、その回収期間の長さによって投資を評価する手法である。短期間で回収できる投資を有利と判断する。

選択肢エ

これは不正解だよ。NPV法やIRR法は、割引率を用いてキャッシュフローの時間的価値を評価する。一方、通常のPBP法は投資額の回収期間を単純に求めるため、同様に割引率を用いる手法ではない。

学習のポイント

回収期間法と、現在価値・割引率を用いる投資評価法の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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