DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和2年度10月 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問26
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア3C 分析
- イSWOT 分析
- ウバリューチェーン分析
- エファイブフォース分析
解き方のヒントを見る
分析手法は目的と対象で見分ける
経営戦略の分析手法は名称だけで覚えると混同しやすい分野です。各手法が何を明らかにするために使われ、企業のどの範囲に目を向けるのかという一つの観点に絞って整理すると、問われている内容と手法の対応を落ち着いて確かめられます。
この問題で問われていること
この問題で確認したいのは、ある分析手法がどのような問いに答えるために使われるのかという点です。手法の名称から連想する印象ではなく、分析の出発点となる問いを自分の言葉で言い表せるかを確かめてください。
視点
経営戦略の分析手法は、どれも企業の状況を整理する道具です。ただし、それぞれが答えようとしている問いは異なります。名称や図の形を覚えるだけでは区別しにくいため、学ぶときは次の順で考えると整理しやすくなります。まず、その手法を使う人が何を知りたいのかを考えます。次に、そのために企業のどの範囲を見ているのかを考えます。最後に、分析の結果をどのような判断に使うのかを考えます。この順に考えると、手法同士の違いを自分の言葉で説明しやすくなります。
確認ポイント
- その手法を使う人が最初に知りたいことは何かを一文で言えるか
- 分析の目を向ける範囲が、企業の内側・外側・事業全体などのどこにあたるかを自分で説明できるか
- 名称の響きや図の印象ではなく、分析の結果をどんな判断に使うのかを根拠に考えているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
企業の事業活動を主活動と支援活動に分け、どの活動で顧客への価値や利益が生み出されているかを分析する手法は、バリューチェーン分析です。正解はウです。
理由
バリューチェーン分析は、M.E.ポーターが提唱した手法です。企業の活動を主活動(購買物流・製造・出荷物流・販売とマーケティング・サービス)と支援活動(全般管理・人事労務管理・技術開発・調達)に分けます。そのうえで、各活動が顧客に提供する価値や利益(マージン)にどう貢献しているかを分析します。問題文の「主活動と支援活動に分け」「どの活動で生み出されているか」という説明に一致するので、ウが正解です。
比較
3C分析は、市場・顧客、競合、自社の三つの視点で事業環境を整理します。SWOT分析は、内部環境の強み・弱みと外部環境の機会・脅威の四つに整理します。ファイブフォース分析は、業界の競争環境を五つの競争要因で分析します。どの手法も、自社の事業活動を機能ごとに主活動と支援活動へ分けて分析するものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。3C分析は、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の三つの視点から事業環境を整理して、成功要因や戦略の方向性を探る手法だよ。自社の事業活動を機能ごとに主活動と支援活動に分けて、どの活動で利益が生まれているかを分析する枠組みではないから、問題文の説明には当たらないよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。SWOT分析は、企業の内部環境を強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、外部環境を機会(Opportunities)と脅威(Threats)の四つに整理して、戦略を考える手法だよ。事業活動を主活動と支援活動に分けて、利益を生み出している活動を特定する手法ではないから、問題文の説明とは合わないよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。バリューチェーン分析は、企業の活動を購買物流・製造・出荷物流・販売とマーケティング・サービスの主活動と、全般管理・人事労務管理・技術開発・調達の支援活動に分ける手法だよ。そして、各活動が顧客への価値や利益(マージン)にどう貢献しているかを分析するんだ。問題文の説明とぴったり一致するね。
選択肢エ
これは不正解だよ。ファイブフォース分析は、業界内の競争、新規参入の脅威、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力という五つの競争要因から、業界の収益性や競争環境を分析する手法だよ。分析の対象は自社を取り巻く業界構造で、自社の活動を主活動と支援活動に分けて分析するものではないよ。
学習のポイント
3C・SWOT・バリューチェーン・ファイブフォースについて、それぞれ何を単位に分析対象を分けるのかを区別して覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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