DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和2年度10月 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア10
- イ20
- ウ30
- エ40
解き方のヒントを見る
伝送時間を考える一つの視点
ネットワークの構成と処理時間を整理するときは、各段階を同じ時間の単位で捉え、全体の時間に影響する要素がどこにあるかを切り分けて考えます。条件同士の役割を混ぜず、まず対象範囲を明確にしましょう。
この問題で問われていること
今回は、データが処理されてから相手へ届くまでの流れを区間ごとに分け、与えられた条件がどの区間の時間を表しているのかを確認することに集中しましょう。計算より先に、時間の対象と範囲を見定めます。
視点
伝送に関わる時間を考える際は、通信経路上の処理や待ち時間などを混同せず、問題中の条件が示す対象と時間の関係を整理します。個々の値をすぐ合算せず、まず何を測る時間なのかを見極めることが大切です。
確認ポイント
- 各条件が、処理・待機・経路上のどの段階に対応するかを確認する。
- 時間の単位と、対象となるデータ量や通信区間がそろっているかを確認する。
- 全体の時間として扱う範囲に、どの段階を含める前提かを確認する。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
端末Aと端末Bではホストコンピュータの処理時間が同じなので、ターンアラウンドタイムの差は回線伝送時間の差です。端末Bの回線速度は端末Aの10分の1なので、同じ長さの片道伝送時間は10倍になる。端末Aの片道伝送時間をtミリ秒、処理時間をpミリ秒とすると、2t+p=100、20t+p=820であり、差を取って18t=720、t=40ミリ秒となる。
理由
端末Aの片道伝送時間をtミリ秒、ホストコンピュータの処理時間をpミリ秒とする。上りと下りのメッセージ長は同じなので、端末Aのターンアラウンドタイムは2t+p=100ミリ秒です。端末Bは回線速度が100Mビット/秒で、端末Aの1Gビット/秒の10分の1だから、片道伝送時間は10tミリ秒となる。したがって端末Bでは20t+p=820ミリ秒です。両式の差から18t=720ミリ秒、t=40ミリ秒となる。
比較
端末Aの片道伝送時間を40ミリ秒とすると、往復の伝送時間は80ミリ秒、共通の処理時間は20ミリ秒で、ターンアラウンドタイムは100ミリ秒になる。端末Bでは片道が400ミリ秒、往復が800ミリ秒なので、同じ処理時間20ミリ秒を加えると820ミリ秒となり、条件と一致する。
選択肢ア
これは不正解だよ。10ミリ秒を端末Aの片道伝送時間とすると、端末Aの往復伝送時間は20ミリ秒になる。ターンアラウンドタイムとの差から処理時間は80ミリ秒だが、端末Bでは片道が100ミリ秒、往復が200ミリ秒となり、同じ処理時間を加えても300ミリ秒で、820ミリ秒と一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。20ミリ秒を端末Aの片道伝送時間とすると、端末Aの往復伝送時間は40ミリ秒で、共通処理時間は60ミリ秒になる。端末Bの片道は200ミリ秒、往復は400ミリ秒なので、合計は460ミリ秒となり、提示された820ミリ秒という条件に合わない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。30ミリ秒を端末Aの片道伝送時間とすると、端末Aでは往復伝送時間60ミリ秒、処理時間40ミリ秒になる。端末Bの片道伝送時間は300ミリ秒、往復は600ミリ秒となるため、同じ処理時間を加えた640ミリ秒は、問題のターンアラウンドタイム820ミリ秒と一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。端末Aの片道伝送時間を40ミリ秒とすると、往復伝送時間は80ミリ秒である。端末Aのターンアラウンドタイム100ミリ秒との差から処理時間は20ミリ秒となる。端末Bでは回線速度が10分の1なので片道400ミリ秒、往復800ミリ秒であり、処理時間を加えた820ミリ秒と一致する。
学習のポイント
共通処理時間を消去し、回線速度の比から片道伝送時間を求める。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針