DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和2年度10月 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

複数のサーバを用いて構築されたシステムに対するサーバコンソリデーションの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    各サーバに存在する複数の磁気ディスクを,特定のサーバから利用できるようにして,資源の有効活用を図る。
  2. イ
    仮想化ソフトウェアを利用して元のサーバ数よりも少なくすることによって,サーバ機器の管理コストを削減する。
  3. ウ
    サーバのうちいずれかを監視専用に変更することによって,システム全体のセキュリティを強化する。
  4. エ
    サーバの故障時に正常なサーバだけで瞬時にシステムを再構成し,サーバ数を減らしてでも運転を継続する。
解き方のヒントを見る

目的と制約の整合性を確認

サーバをまとめて扱う考え方を検討するときは、導入の目的と運用上の制約が同じ方向を向いているかを軸に、効果だけでなく管理・継続性への影響も順に確認し、短期と長期の両面から整理します。

この問題で問われていること

各記述を読む際、単なる導入効果の大きさではなく、示されている目的と前提条件が一貫して結び付いているかだけに注目し、他の観点へ広げず、判断の根拠を言語化してください。

視点

記述の内容を個別に覚えるのではなく、何を改善しようとしているのか、そのためにどのような前提や制約が置かれているのかを対応付けて整理します。

確認ポイント

  • 示されている目的と前提条件が対応しているか確認する
  • 期待される効果と運用面の負担を同じ基準で見る
  • 短期的な利点だけでなく継続時の影響も確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

サーバコンソリデーションは、仮想化ソフトウェアなどを利用して複数のサーバ機能を少数の物理サーバに集約し、機器の台数や管理コストを削減する手法です。したがって適切なのはイです。

理由

仮想化ソフトウェアを使うと、1台の物理サーバ上で複数の仮想サーバを稼働させられます。物理サーバの台数を減らせるため、設置場所、電力、保守、管理などにかかるコストの削減につながります。

比較

磁気ディスクを共有する説明はストレージ統合に関するものです。監視専用サーバの設置はセキュリティ強化そのものではなく、故障時の再構成や運転継続は高可用性・障害対策に関する説明です。

選択肢ア

これは不正解だよ。複数の磁気ディスクを特定のサーバから利用できるようにするのは、記憶装置やストレージ資源を統合・共有する考え方です。複数の物理サーバを集約して台数や管理コストを減らすサーバコンソリデーションの説明とは異なります。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。仮想化ソフトウェアを利用すると、複数のサーバ機能を少ない物理サーバ上で動作させられます。その結果、元のサーバ数を減らし、サーバ機器の設置、保守、電力、運用管理などにかかるコストを削減できます。

選択肢ウ

これは不正解だよ。サーバの一部を監視専用に変更することは、監視環境の構成に関する説明です。監視用サーバを用意しただけでシステム全体のセキュリティが強化されるとは限らず、物理サーバを集約する説明にもなっていません。

選択肢エ

これは不正解だよ。故障したサーバを除いてシステムを再構成し、運転を継続するのは、冗長化や障害対策、高可用性に関する説明です。サーバコンソリデーションは、故障時の継続運転や台数削減を目的とする障害対応ではありません。

学習のポイント

仮想化によるサーバ集約と、ストレージ統合・監視・障害対策との違いを整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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