DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成29年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

問25 業務要件定義において,業務フローを記述する際に,処理の分岐や並行処理,処理の同期などを表現できる図はどれか。

選択肢

  1. ア
    アクティビティ図
  2. イ
    クラス図
  3. ウ
    状態遷移図
  4. エ
    ユースケース図
解き方のヒントを見る

図の表現範囲を見極める視点

業務の流れを図で整理するときは、何を表す図なのかという目的と、対象に含める範囲の対応を意識します。細部の記号名より、表現の境界と読み手に伝える内容の関係へ注目しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点を、図が扱う対象の広さと、そこで示そうとしている関係の種類との整合性に絞ります。業務全体か一部かを機械的に決めず、設問の目的と説明の粒度を照らして考えます。

視点

図の名称や見た目だけで判断せず、どの対象をどの粒度で表現するためのものかを整理します。範囲と目的が一致しているかを軸に、問題文の説明を読み取りましょう。

確認ポイント

  • 図が扱う対象の広さを確認する
  • 示す関係の種類と目的を照らし合わせる
  • 表現の境界が説明と合っているか見る
正解と解説を見る

正解

ア

解説

業務要件定義で業務フローを記述する場合は、処理の開始から終了までの流れに加え、分岐、並行処理、同期などの制御構造を表現できる図を選ぶ。

理由

アクティビティ図は、業務や処理の流れを表現するための図であり、アクションの順序、条件による分岐、複数処理の並行実行、処理の同期や合流を表すことができる。したがって、設問の要件に合致する。

比較

クラス図はクラスの属性や操作、クラス間の関係を表し、状態遷移図は対象の状態と状態間の遷移を表します。ユースケース図は利用者とシステムの機能的な関係を表すため、業務フローの分岐や並行処理を直接記述する目的には適さない。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。アクティビティ図は、業務やシステムの処理をアクションの流れとして表現するUMLの図である。条件による処理の分岐、複数処理の並行実行、並行した処理の同期や合流を記述できるため、業務フローを表す図を問う設問の条件に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。クラス図は、システムを構成するクラスについて、属性や操作、クラス間の関連・継承などの静的な構造を表現する図である。業務フローにおける処理の順序、分岐、並行処理、同期を記述することを主目的とした図ではないため、設問の条件には合わない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。状態遷移図は、対象がどのような状態を取り、イベントや条件によって状態がどのように変化するかを表す図である。状態の変化を示す用途には適しているが、業務処理全体の分岐や並行処理、処理同士の同期を業務フローとして表現する図ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ユースケース図は、利用者や外部システムなどのアクターと、システムが提供する機能との関係を表現する図である。システムの機能範囲や利用関係を把握するためのもので、業務処理の具体的な順序、分岐、並行処理、同期を表す用途には適さない。

学習のポイント

UML各図の目的と、業務処理の流れを表現する記法の特徴を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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