DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成27年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問28

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。

選択肢

  1. ア
    企業間の取引の契約内容
  2. イ
    システムの運用時間
  3. ウ
    伝送制御手順
  4. エ
    メッセージの形式
解き方のヒントを見る

EDI規約の階層を見分ける視点

EDIの取引規約は複数の層に分けて整理されます。各層が当事者間で何について合意しようとしているのか、その取り決めの対象を判断の軸にしましょう。その軸をもとに、内容がどの層の役割に属するかを落ち着いて判断しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、ある取り決めが規約体系のどの層に位置づけられるかという対応関係です。個々の具体的な語句に引きずられず、その取り決めが何を対象に合意するものなのかという一点に注目して検討することが大切です。

視点

規約を階層に分けるのは、異なる関心事を切り分け、それぞれを個別に合意したり見直したりできるようにするためです。ある取り決めを検討するときは、それが変わった場合に影響を受けるのは誰か、あるいはどの仕組みかを想像してみてください。そうすると、その取り決めが扱う対象の性質がつかみやすくなります。層の名称を暗記するより、取り決めの対象を見極める姿勢を身につけることが判断の土台になります。

確認ポイント

  • その取り決めが合意の対象としているものを、自分の言葉で一言にまとめられるか
  • その取り決めが変わったとき、影響を受けるのは誰か・何かを具体的に想像してみたか
  • 表面的な用語や例示ではなく、取り決めの対象の性質に基づいて層を判断したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

情報表現規約は、送受信するデータを双方のコンピュータが同じ意味で読み取れるように、メッセージの形式、データ項目、コードなどの表現方法を定める規約だよ。だから正解はエの「メッセージの形式」になるよ。

理由

EDIでは、企業ごとにデータの書き方が違うと、受け取った側が内容を正しく処理できないよね。そこで、メッセージのフォーマット、データ項目の並びや桁数、使うコードなどを統一するのが情報表現規約の役割なんだ。「メッセージの形式」は、この規約で決めるべき内容そのものだよ。

比較

企業間の取引の契約内容は取引基本規約、システムの運用時間は業務運用規約、伝送制御手順は情報伝達規約(通信プロトコル)で決める事項だよ。どれもEDIには必要な取決めだけど、データの表現方法を定める情報表現規約とは担当する層が違うんだ。

選択肢ア

これは不正解だよ。企業間の取引の契約内容は、EDIでの取引の法的な有効性や当事者どうしの責任分担などを定める取引基本規約(基本契約)で決める事項だよ。データをどんな形式やコードで表すかを定める情報表現規約の対象ではなく、問われている規約とは層が違うんだ。

選択肢イ

これは不正解だよ。システムの運用時間は、データを送受信する時間帯、処理スケジュール、障害が起きたときの対応など、業務やシステムの動かし方を定める業務運用規約で決める事項だよ。情報の表現形式を定める情報表現規約で決めるものではないから、この設問の答えにはならないよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。伝送制御手順は、通信回線を通じてデータを相手に正しく届けるための通信手順の取決めで、情報伝達規約(通信プロトコルの層)で決める事項だよ。送る中身をどう表現するかではなく、どうやって運ぶかについての取決めなので、情報表現規約の対象ではないんだ。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。情報表現規約は、送受信するデータを双方のコンピュータが同じ意味で読み取れるように、メッセージの形式(フォーマット)、データ項目の並びや桁数、使うコードなどを決める規約だよ。企業ごとにばらばらな表現をそろえるための規約なので、メッセージの形式はまさにここで決めるべき内容なんだ。

学習のポイント

EDIの規約は、取引基本規約、業務運用規約、情報表現規約、情報伝達規約という階層に分けられ、それぞれが別の範囲を受け持つ。この対応関係を押さえておこう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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