DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成21年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問27

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

TLO(Technology Licensing Organization)法に基づき,承認又は認定された事業者の役割として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    企業からの委託研究,又は共同研究を受け入れる窓口として,企業と大学との調整を行う。
  2. イ
    研究者からの応募に基づき,補助金を支給して先進的な研究を発展させる。
  3. ウ
    大学の研究成果を特許化し,又は企業への技術移転を支援し,産学の仲介役を果たす。
  4. エ
    民間企業が保有する休眠特許を発掘し,他企業にライセンスして活用を図る。
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制度上の役割を整理する視点

制度の目的と関係者の役割を切り分け、認定という立場がどの段階で何を支えるものかを、問題文の主語・対象・責任の対応から確認しましょう。個別の用語の印象だけで判断せず、制度全体の流れの中で位置づけを捉えることが大切です。

この問題で問われていること

確認する観点を「認定事業者が制度の中で担う役割と他の関係者との分担」に絞り、主語と対象、責任の対応を本文の記述に沿って読み取り、立場の説明が一貫しているかを確かめましょう。

視点

制度を読むときは、目的、関係者、担当する行為、責任の範囲を分けて整理し、認定の有無そのものではなく、役割の説明が制度上の位置づけと整合しているかを確認します。

確認ポイント

  • 制度が達成しようとする目的と、対象となる活動の関係を確認する
  • 認定事業者の役割と、他の関係者の役割を混同していないか確認する
  • 説明される責任の範囲が、制度上の立場と無理なく対応しているか確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

TLOは、大学などの研究成果を特許化し、企業への技術移転を支援する事業者です。大学の研究成果を産業界で活用できるようにする仲介機能が中心であり、研究費の支給や企業間の休眠特許仲介とは役割が異なります。

TLOの中心的役割

TLOは、大学の研究成果を知的財産として扱い、必要に応じて特許化し、その成果を企業へ技術移転する活動を支援します。大学と企業の間に立ち、研究成果の事業化や社会での活用を促す産学連携の仲介役です。

他の活動との比較

研究者への補助金支給は研究助成の機能であり、企業が保有する休眠特許を別企業へライセンスする活動は企業間の特許活用です。TLOの説明では、大学の研究成果を企業へ移転する点が重要になります。

選択肢ア

これは不正解だよ。企業からの委託研究や共同研究を受け入れる窓口として大学と企業を調整する活動は、産学連携の一部として行われ得ます。しかし、この設問が問うTLO事業者の中心的役割は、大学の研究成果を特許化し、企業への技術移転につなげることです。提示された役割の焦点が異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。研究者の応募を受けて補助金を支給し、研究を発展させるのは、研究助成を行う機関の役割を示す説明です。TLO事業者は研究費を配分することよりも、大学で生まれた研究成果を知的財産として扱い、企業で活用できるよう移転を支援する点に特徴があります。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。TLOは、大学の研究成果を特許化したり、企業へ技術移転したりする活動を支援する事業者です。大学側の研究成果と企業側の事業化ニーズを結び付け、産学の仲介役を果たすという説明が、TLO法に基づく承認又は認定事業者の役割に合致します。

選択肢エ

これは不正解だよ。民間企業が保有する休眠特許を発掘し、別の企業へライセンスする活動は、企業間の特許活用を示す説明です。設問で問われるTLO事業者の中心は、大学の研究成果を特許化し、企業への技術移転を支援することなので、対象となる成果と仲介関係が異なります。

学習のポイント

大学の研究成果を企業へ移転する産学連携の仕組みを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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