DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

4台の磁気ディスクで構成されたRAID6のディスクアレイシステムがあり,パリティの計算方法は次のとおりである。磁気ディスク2と磁気ディスク3が故障したとき,データブロックA₁,A₂を復元するのに必要なデータブロックの組合せとして,適切なものはどれか。ここで,パリティの計算方法では“データブロックX”の内容を“X”で示し,⊕は排他的論理和を示す。
4台の磁気ディスクへのA~Dのデータ・パリティ配置と,縦方向及び横方向のパリティ計算式。
4台の磁気ディスクへのA~Dのデータ・パリティ配置と,縦方向及び横方向のパリティ計算式。

選択肢

  1. ア
    B₁,Aₚ,Aᵥ
  2. イ
    B₁,Aₚ,Bᵥ
  3. ウ
    D₁,Aₚ,Aᵥ
  4. エ
    D₁,Aₚ,Bᵥ
解き方のヒントを見る

障害時の復元条件を整理する視点

障害が起きたときの復元可否を考える際は、構成の名称だけで判断せず、保存されている情報の種類と失われた範囲を対応づけ、前提条件も分けて確認します。

この問題で問われていること

確認の中心は、障害によって利用できなくなった情報を補うために、構成内のどの情報が参照対象となるかを整理し、必要な前提と不足している条件を区別することです。

視点

復元を検討するときは、保存単位、冗長化の考え方、障害の範囲、利用可能な記録を分けて捉えます。各要素が何を判断する材料になるかを対応づけ、前提が変わる場合は別々に整理してください。

確認ポイント

  • 失われた情報の範囲と、利用できる情報の範囲を分けて確認する
  • 復元判断に関係する記録や前提条件を整理して対応づける
  • 構成の名称や印象ではなく、障害の状況に沿って考える
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

磁気ディスク2と3が故障すると、A₁とA₂が失われます。AₚとAᵥはそれぞれA₁・A₂およびD₁・A₂から計算されるため、D₁と併せて両方のブロックを復元できます。

理由

Aᵥ=D₁⊕A₂より、A₂=D₁⊕Aᵥで復元できます。次にAₚ=A₁⊕A₂より、A₁=Aₚ⊕A₂となります。したがって必要な組合せはD₁、Aₚ、Aᵥです。

比較

B₁やBᵥは、提示されたパリティ式ではA₁とA₂を同時に復元するための直接の関係を構成しません。復元対象に対応する式へ代入できるブロックがそろっているかを確認します。

選択肢ア

これは不正解だよ。B₁,Aₚ,Aᵥでは、AₚからA₁を求めるために必要なA₂を、Aᵥの式から復元する既知ブロックが不足します。AₚとAᵥが含まれていても、B₁ではAᵥの式に代入できません。

選択肢イ

これは不正解だよ。B₁,Aₚ,Bᵥでは、A₁とA₂を結び付けるAₚはありますが、A₂を単独で求めるためのAᵥの式を利用できません。BᵥはA₁とB₂に関するパリティであり、必要な復元関係になりません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。Aᵥ=D₁⊕A₂なので、D₁とAᵥからA₂=D₁⊕Aᵥを求められます。その後、Aₚ=A₁⊕A₂に代入すればA₁=Aₚ⊕A₂となり、故障した両ブロックを復元できます。

選択肢エ

これは不正解だよ。D₁とAₚがあれば、A₂を得るためにAᵥの式を使う必要がありますが、候補にはAᵥがありません。BᵥはA₁とB₂に関する式であり、A₂を復元するための代替情報にはなりません。

学習のポイント

RAID6の異なるパリティ式を連立し、故障ブロックを復元する方法を学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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