DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データベースのREDOのべき等(idempotent)の説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    REDOによる障害回復の時間を短縮するために,あるルールに従って整合性のとれたデータを記憶媒体に適宜反映すること。
  2. イ
    REDOを繰り返し実行しても,正常終了するときには1回実行したときと同じデータの状態になること。
  3. ウ
    事前に取得していたバックアップデータを記憶媒体に復旧し,そのデータに対してREDOを実行すること。
  4. エ
    トランザクションをコミットする前にREDOに必要な情報を書き出し,データの更新はそのあとで行うこと。
解き方のヒントを見る

REDO処理の性質を見分ける視点

REDO処理を考えるときは、障害後に何を再現するための処理なのかに注目し、保存済みの情報と実行途中の情報を区別しながら、説明全体の目的を丁寧に順に整理しましょう。

この問題で問われていること

各選択肢が説明している対象を、障害発生後の回復、更新内容の扱い、処理結果の再現という観点で読み分け、用語の印象だけで判断せず、説明の目的と対象の対応を確認することが重要です。

視点

REDOという名称だけで結論を決めず、回復処理がどの時点の情報を手掛かりに、どの状態を取り戻そうとしている説明なのかを確認します。

確認ポイント

  • 障害後に再現しようとしている状態や結果が何かを確認する。
  • 対象となる更新情報が、保存済みか実行途中かを区別して読む。
  • 説明の主語が回復処理、データ、または通常の更新処理のどれかを確かめる。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

REDOのべき等性とは、REDOを複数回実行しても、1回だけ実行した場合と同じ最終的なデータ状態になる性質を指します。したがって、適切なのはイです。

理由

REDOは障害回復時にログなどの更新情報を再適用する処理であり、同じREDOが重複して実行されても、正常終了時の最終データが1回実行時と一致する性質をべき等という。

比較

アは障害回復を効率化する反映方法、ウはバックアップ復旧後にREDOを行う手順、エは更新情報を書き出す順序に関する説明であり、いずれもべき等性そのものを説明していない。

選択肢ア

これは不正解だよ。この記述は、障害回復の時間を短縮するため、整合性のあるデータを記憶媒体へ適宜反映する方法を述べている。REDOを繰り返し実行したときに最終状態が変わらないという、べき等性の説明ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。REDOを繰り返し実行しても、正常終了時に1回実行した場合と同じデータ状態になるという記述は、同一処理を再実行しても結果が変化しないべき等性を正しく説明している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。この記述は、事前に取得したバックアップデータを記憶媒体へ復旧し、その後にREDOを実行する回復手順を説明している。繰返し実行時の最終状態が同じになる性質を示すものではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。この記述は、トランザクションのコミット前にREDOに必要な情報を書き出し、その後にデータを更新する処理順序を述べている。REDOの再実行結果が不変になるというべき等性とは異なる。

学習のポイント

べき等性は、同一操作の繰返し実行による最終結果の不変性を表す概念です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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