DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

複数組のRAID5をストライピング動作させることによって,一組のRAID5と比べて性能を改善させたものをRAID5+0と呼ぶ。このRAID5+0を一組のRAID5と比較した記述として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    RAID5+0の実効容量は一組のRAID5と同様に,全体のHDD台数より1台少ない台数分になる。
  2. イ
    RAID5+0の耐障害性は一組のRAID5よりも高く,故障台数が全体のHDD台数の半分までならデータを復旧できる。
  3. ウ
    一組のRAID5には最小3台,二組のRAID5には最小6台のHDDが必要だが,二組のRAID5をストライピング動作させるRAID5+0にすれば最小5台のHDDでシステムを構成できる。
  4. エ
    一組のRAID5の転送速度に比べて,複数組のRAID5をストライピング動作させたRAID5+0は転送速度を高速にできる。
解き方のヒントを見る

性能と可用性を分けて考える視点

RAID構成を比べるときは、速さと障害時の継続性を同じ尺度で混同せず、通常時・障害時・運用時のどの条件で何を重視する比較なのかを十分に丁寧に整理することが大切です。

この問題で問われていること

一つの構成を評価するとき、通常時の処理性能と障害が起きた場合の利用継続性を分け、負荷や障害の想定、運用条件が比較対象間でそろっているかを慎重に確認してください。

視点

性能と可用性は別々の評価軸として扱い、アクセスの状況、障害の想定、復旧や運用上の条件など、比較の前提を先にそろえて考えます。

確認ポイント

  • 性能を判断する場面や負荷の前提が、比較対象ごとに同じか確認する
  • 障害発生時に何を可用性として評価しているか、定義をそろえて確認する
  • 性能と可用性の評価結果を混ぜず、各条件との対応関係を確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

RAID5+0は、複数組のRAID5に対してストライピングを行い、処理を分散することで、一組のRAID5より転送速度を高速化できる構成です。

理由

RAID5+0では、複数組のRAID5をストライピング動作させるため、データ処理を複数のRAID5へ分散できる。その結果、一組のRAID5と比べて転送速度を高速にできる。

比較

実効容量はRAIDグループごとにパリティ用のHDD相当分が必要であり、全体のHDD台数より一台少ないとは限らない。また、故障時の復旧条件も全体台数の半分までではなく、各RAID5組の故障状況に左右される。

選択肢ア

これは不正解だよ。RAID5+0では複数組のRAID5を構成するため、各組でパリティ用に1台分の容量が必要になる。したがって実効容量は全体のHDD台数からRAIDグループ数分を差し引く関係となり、一組のRAID5と同じく全体から1台分だけ少ないとはいえない。

選択肢イ

これは不正解だよ。RAID5+0は、故障台数が全体のHDD台数の半分までなら必ず復旧できる構成ではない。複数組のRAID5のうち、同じ組で複数台が故障すると、その組のデータを復旧できなくなるため、耐障害性を単純に全体台数の割合で判断できない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。一組のRAID5には最小3台、二組のRAID5には各組3台ずつ、合計で最小6台のHDDが必要になる。二組をストライピングしてRAID5+0にしても、各RAID5を成立させる台数は減らないため、5台では構成できない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。RAID5+0は、複数組のRAID5をストライピング動作させることで、データ処理を複数のRAID5へ分散する。そのため、一組のRAID5だけで処理する場合と比べて、転送速度を高速にできる。

学習のポイント

RAIDレベルを比較するときは、容量・耐障害性・速度を分けて考える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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