DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ブロックチェーンに関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    RADIUSを必須の技術として,参加者の利用者認証を一元管理するために利用する。
  2. イ
    SPFを必須の技術として,参加者間で電子メールを送受信するときに送信元の真正性を確認するために利用する。
  3. ウ
    楕円曲線暗号を必須の技術として,参加者間のP2P(Peer to Peer)通信を暗号化するために利用する。
  4. エ
    ハッシュ関数を必須の技術として,参加者がデータの改ざんを検出するために利用する。
解き方のヒントを見る

仕組みを整理する一つの視点

選択肢を比べる前に、説明が対象のどの段階や役割に関するものかを切り分け、用語の印象ではなく、問いが求める観点との対応を一つずつ丁寧かつ確実に確認していきましょう。

この問題で問われていること

今回の確認は、各説明が示す内容の「役割」と「成立する条件」の関係に絞ります。文中の主体・処理・結果を読み分け、どの関係を述べているかを整理し、焦点を広げないでください。

視点

ある仕組みを学ぶときは、登場する要素を役割ごとに分け、それらがどの順序で関係し、どの条件で次の状態へ移るのかを図式化して考えると、説明の対象を落ち着いて比較できます。

確認ポイント

  • 説明の主語が示す対象と、その対象が担う役割を区別できているか
  • 処理や状態の変化を、前提となる条件と結び付けて読めているか
  • 説明全体が問われている観点に対応しているかを、用語の印象から離れて確認したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

ブロックチェーンでは、記録されたデータの要約値を利用してデータの改ざんを検出する。したがって、ハッシュ関数を用いる記述が適切です。

理由

ブロックチェーンは、データを参加者間で共有し、記録の変更や改ざんを検出できるようにする。ハッシュ関数は入力データから固定長の値を生成し、データが変更された場合にその差異を確認するために利用される。

比較

RADIUSは利用者認証を一元管理するためのプロトコル、SPFは電子メールの送信元ドメインを検証する仕組みです。楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式の一種であり、選択肢の通信暗号化という説明とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。RADIUSはネットワーク利用者の認証情報を認証サーバで管理するためのプロトコルであり、ブロックチェーンに必須の技術ではない。参加者の利用者認証を一元管理するという説明は、ブロックチェーンの基本機能を示していない。

選択肢イ

これは不正解だよ。SPFは電子メールの送信元ドメインが正当なメールサーバから送信されたかを確認するための仕組みである。参加者間の電子メール送受信に必須のブロックチェーン技術ではなく、分散台帳の改ざん検出を説明していない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式の一つで、電子署名や鍵交換などに利用される。ブロックチェーンで利用される場合はあるが、参加者間のP2P通信を暗号化することが必須の役割だという記述は適切ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ハッシュ関数はデータから固定長のハッシュ値を生成し、記録後にデータが変更された場合の差異を確認するために利用できる。ブロックチェーンではこの性質を用いて、参加者がデータの改ざんを検出する。

学習のポイント

認証技術、メール認証技術、暗号技術、ハッシュ関数の役割を区別して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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