DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和5年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して,適切な変更を行うことによって,そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。
- イシステムの現在の応答時間を調査して,長期的に監視することによって,将来を含めて応答時間を維持することである。
- ウソフトウェアとハードウェアをチューニングして,現状の処理能力を最大限に引き出して,スループットを向上させることである。
- エパフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので,特定のリソースの有効利用を向上させることである。
解き方のヒントを見る
目的と判断軸を分けて整理する
この分野では、まず何のために計画を立てるのかを確認し、その目的と、利用できる資源・時間・需要などの判断材料がどう結び付くかを整理して考えます。個別の語句より、目的と判断材料の役割を分けて捉えることが重要です。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、述べられている内容が計画の目的そのものなのか、それとも実施条件や手段、結果の評価に関する説明なのかを区別する点に集中してください。一つの説明に複数の役割を重ねて読まないことがポイントです。
視点
計画を立てる主体が達成したい状態を起点にし、判断の対象、前提となる制約、評価する期間を切り分けます。目的と手段を同じものとして扱わず、説明がどの段階に関係するかを確認すると、用語の印象に引きずられにくくなります。
確認ポイント
- 計画を立てる主体と、達成したい状態が明確に対応しているか
- 述べられた内容が目的・前提・手段・結果のどの位置付けか
- 判断の期間や制約が、目的の捉え方に混ざっていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
キャパシティプランニングは、現在のシステム性能を把握して継続的に監視し、将来の利用増加などを考慮しながら必要な処理能力を維持・確保する活動です。
理由
キャパシティプランニングの目的は、システムの応答時間や処理能力を継続的に把握し、将来の業務量や利用者数の変化にも対応できるようにすることです。したがって、現在の応答時間を調査して長期的に監視し、将来を含めて応答時間を維持するという説明が最も適切です。
比較
ボトルネックの除去やソフトウェア・ハードウェアのチューニングは、性能改善や障害対策に当たる。また、特定リソースの有効利用だけに限定する説明も、将来の需要を見据えてシステム全体の容量を計画する目的を十分に表していない。
選択肢ア
これは不正解だよ。ボトルネックに着目して影響を低減又は排除するのは、性能問題の原因を取り除くための改善策やチューニングに関する説明である。キャパシティプランニングは、単一のボトルネックだけを対象にするのではなく、将来の需要も考慮して必要な処理能力を計画する活動である。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。現在の応答時間を調査し、長期的に監視して将来を含めて性能を維持するという説明は、システムの利用状況と性能を継続的に把握し、必要な容量を計画するキャパシティプランニングの目的に合致している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ソフトウェアとハードウェアをチューニングして現状の処理能力を引き出し、スループットを向上させるのは、既存環境の性能改善に当たる。将来の利用量や要求性能を見通して容量を維持・確保する活動そのものを説明していない。
選択肢エ
これは不正解だよ。特定のリソースを有効利用することは、資源配分や性能改善の一部として行われる。しかし、パフォーマンス問題の原因をリソースの過剰使用だけに限定しており、将来の需要を考慮してシステム全体の処理能力を計画する目的を表していない。
学習のポイント
性能改善作業と、将来を見据えた容量計画の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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