DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和4年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア(運用期間中に発生した不具合件数)÷(プログラムの規模)
- イ(適正規模の基準を満たすプログラムの数)÷(プログラムの総数)
- ウ(テスト実施済みの分岐の数)÷(プログラムの総分岐数)
- エ(プログラムの推定総エラー数)-(摘出エラー数)
解き方のヒントを見る
品質特性と指標を考える視点
各候補を暗記して当てはめるのではなく、評価したい対象、観測できる結果、測定の目的がどのようにつながるかを順に整理し、対応関係の妥当性を検討します。
この問題で問われていること
指標が示す内容と、評価対象として扱う性質の結び付きに注目します。名称の印象ではなく、何を観測し、どの判断に役立つ情報かを照らし合わせ、対応の自然さを考えてください。
視点
対応を検討するときは、評価対象を目的として捉え、その状態を観測する情報の意味を確認します。両者の関係が直接的か、解釈に追加の前提が必要かを整理し、同じ基準で比較しましょう。
確認ポイント
- 評価対象として述べられている性質を、名称の印象ではなく、評価したい目的として読み取れているか。
- 指標が観測・記録している情報の範囲を確認し、対象とのつながりを過不足なく説明できるか。
- 対応づけに追加の条件や解釈が必要になっていないかを確認し、同じ基準で候補を比較できるか。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正答はイ。保守性は、ソフトウェアの変更や理解を行いやすいかという性質であり、適正な規模の基準を満たすプログラムの割合は、その評価に用いる指標として適切です。
理由
イは、適正規模の基準を満たすプログラム数を全プログラム数と比較する指標です。プログラムの規模が適切であることは、内容の理解や変更のしやすさと関係するため、保守性の定量評価に適している。
比較
アとエは運用中の不具合や残存エラーに関する指標で、主に信頼性や障害状況を表します。ウはテスト済み分岐の割合なので、テストの網羅性を表します。いずれも保守性そのものを評価する指標ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。運用期間中に発生した不具合件数をプログラム規模で割る値は、規模に対する障害の発生状況を示す指標である。保守作業のしやすさではなく、運用中の信頼性や不具合密度を評価する内容なので、保守性の指標には該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。適正規模の基準を満たすプログラムの数をプログラム総数で割る値は、プログラムの構造や規模が理解・変更しやすい状態にある割合を示す。したがって、ソフトウェアの保守性を定量的に評価する指標として適切である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。テスト実施済みの分岐数を総分岐数で割る値は、プログラムの分岐をどの程度テストできたかを示す。これはテストの網羅性を評価する指標であり、プログラムの変更や理解のしやすさを直接表す保守性の指標ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。プログラムの推定総エラー数から摘出エラー数を引く値は、まだ見つかっていない可能性のあるエラー数を表す考え方である。障害の残存状況に関する指標であり、保守性である変更・理解のしやすさを評価するものではない。
学習のポイント
保守性、信頼性、テスト網羅性の指標を、測定対象の違いで区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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