DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア信頼できるメール送信元を許可リストに登録しておき,許可リストにないメール送信元からの電子メールは迷惑メールと判定する。
- イ電子メールが正規のメールサーバから送信されていることを検証し,迷惑メールであるかどうかを判定する。
- ウ電子メールの第三者中継を許可しているメールサーバを登録したデータベースの掲載情報を基に,迷惑メールであるかどうかを判定する。
- エ利用者が振り分けた迷惑メールと正規のメールから特徴を学習し,迷惑メールであるかどうかを統計的に判定する。
解き方のヒントを見る
迷惑メール検知を考える視点
検知手法を比べるときは、個別の名称や結果を暗記するのではなく、与えられた情報をどう捉え、どの段階で判定し、誤判定への影響をどう考えるかという観点で整理していきましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、判定の根拠として扱う情報と、判定が行われるタイミングに注目し、それが運用上の見逃しや誤判定とどう関係するかを一つの軸で丁寧に比較してください。
視点
比較するときは、入力、処理、判定、結果の影響という流れを紙に置き、各選択肢がどの段階について述べているかを確認します。用語の印象ではなく、観察対象と評価の観点を対応づけて整理しましょう。
確認ポイント
- 判定の根拠として扱われる情報は何か
- 判定が行われる段階やタイミングはどこか
- 誤判定や見逃しが運用に与える影響をどう捉えるか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ベイジアンフィルタは、利用者などが分類した迷惑メールと正規メールを材料に、メールに含まれる単語や特徴の傾向を学習します。その学習結果を基に、新しく受信したメールが迷惑メールである可能性を統計的に判定します。
理由
ベイズ推定を利用する迷惑メールフィルタでは、過去に迷惑メールまたは正規メールとして分類されたデータから、メールに含まれる特徴と分類結果の関係を学習します。新しいメールについて、その特徴から迷惑メールらしさを確率的に評価します。
比較
送信元を許可リストで管理する方法、正規のメールサーバから送られたかを検証する方法、第三者中継を許可するサーバの情報を使う方法は、ベイジアンフィルタの説明ではありません。これらは主に送信元やサーバの条件を確認する手法です。
選択肢ア
これは不正解だよ。信頼できる送信元を許可リストに登録し、登録されていない送信元を一律に迷惑メールと判定するのは、送信元に基づく固定的な許可・拒否の方法です。メールの特徴を過去の分類結果から学習し、統計的に判定するベイジアンフィルタの説明とは異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。電子メールが正規のメールサーバから送信されたかを検証する説明であり、送信経路やサーバの正当性を確認する方法です。ベイジアンフィルタは、送信元サーバの検証そのものではなく、メールに含まれる特徴と過去の分類結果を利用して判定します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。第三者中継を許可しているメールサーバの情報をデータベースに登録し、その掲載情報を基に判定する方法です。これはサーバ情報に基づく判定であり、利用者が分類したメールの特徴を学習して統計的に判定するベイジアンフィルタとは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利用者が迷惑メールと正規メールに振り分けた結果を学習データとして利用し、メールに含まれる特徴から迷惑メールらしさを統計的に判定する説明です。過去の分類結果を反映して判定する点が、ベイジアンフィルタの特徴に合致します。
学習のポイント
送信元の許可リストやサーバ情報の確認と、メールの特徴を学習する統計的判定を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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