DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア多次元データベースを構築することによって,集計及び分析を行う方式である。
- イデータ更新時に更新前のデータを保持することによって,同時実行制御を行う方式である。
- ウ分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する方式である。
- エ連続して発生するデータに対し,あらかじめ規定した条件に合致する場合に実行される処理を実装する方式である。
解き方のヒントを見る
複合イベント処理の位置付けを整理
ビッグデータ関連の処理技術は名称が似ていても、想定する入力や処理の進め方が異なります。複合イベント処理を他の技術と混同しないよう、仕組みの位置付けを一つの軸で自分の言葉に置き換えてから検討しましょう。
この問題で問われていること
この問題で確認したいのは、複合イベント処理という用語が指す仕組みを、入力として何を受け取り、どの時点で何を判断・出力する技術なのかという一つの観点から、他のデータ処理技術と区別して説明できるかどうかです。
視点
データ処理の技術を比べるときは、その技術が「何を入力として受け取り、どの時点で処理し、何を結果として返すのか」という流れで捉えると整理しやすくなります。用語の印象や名称の一部だけで判断すると、同じ分野の別の技術と取り違えやすくなります。まず複合イベント処理について、この流れを自分の言葉で説明できるかを確かめてください。そのうえで、問題に示された各記述がこの流れと食い違わないかを一つずつ照らし合わせてください。
確認ポイント
- 複合イベント処理が入力として扱う対象を、自分の言葉で説明できるか
- その入力をどの時点で処理する仕組みなのかを、他のデータ処理技術と対比して言えるか
- 処理の結果として何を得る技術なのかを確認し、各記述がその流れと食い違わないか照らし合わせたか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
CEPは、連続して発生するデータやイベントを監視し、あらかじめ規定した条件に合致した場合に処理を実行する仕組みです。したがって、該当する記述はエです。
理由
CEP(複合イベント処理)は、データの発生を逐次的に監視し、複数のイベントや一定の条件・パターンを検出したときに、通知や後続処理などを実行する考え方です。連続データと条件判定を含むエが定義に合う。
比較
アは多次元データベースを用いた集計・分析であり、OLAPに関する説明です。イは更新前データを保持して同時実行制御を行う方式、ウは分散データベースのトランザクション方式を説明しており、CEPのイベント処理とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。多次元データベースを構築して集計や分析を行う説明は、データを複数の軸から分析するOLAPなどの考え方に該当する。連続して発生するイベントを監視し、条件に合致した際に処理を実行するCEPの定義ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。データ更新時に更新前のデータを保持し、同時実行制御を行う説明は、データベースにおける並行処理や版管理に関する内容である。イベントの発生条件やパターンを検出して処理するCEPとは目的が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。分散データベースシステムにおけるトランザクションを実現する説明は、複数のデータベースにまたがる処理の整合性を扱う内容である。連続イベントの監視と条件成立時の処理を扱うCEPの説明ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。CEPは、連続して発生するデータやイベントを監視し、あらかじめ規定した条件に合致した場合に実行する処理を実装する方式である。この記述は、CEPの対象と条件判定、処理実行を正しく表している。
学習のポイント
CEPの定義と、OLAP・同時実行制御・分散トランザクションとの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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