DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア標的のキャッシュサーバに,ランダムかつ大量に生成した偽のサブドメインのDNS情報を注入する。
- イ標的の権威DNSサーバに,ランダムかつ大量に生成した存在しないサブドメイン名を問い合わせる。
- ウ標的のサーバに,ランダムに生成したサブドメインのDNS情報を格納した,大量のDNSレスポンスを送り付ける。
- エ標的のサーバに,ランダムに生成したサブドメインのDNS情報を格納した,データサイズが大きいDNSレスポンスを送り付ける。
解き方のヒントを見る
DNS攻撃を整理するための着眼点
DNSに関する攻撃を考えるときは、名称の印象や単語の一致ではなく、攻撃が成立する前提、関与する対象、対象へ及ぶ影響のつながりに注目し、記述全体を一貫した観点で整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの視点として、攻撃者がどの条件や要素を利用し、その結果として通信や名前解決のどの側面に影響が現れるのかを、問題文に書かれた関係だけから対応づけて確認します。
視点
攻撃手法を区別するときは、用語の暗記だけに頼らず、利用される前提、関与する対象、発生する影響という因果の流れを同じ基準で読み取ります。
確認ポイント
- 利用される前提と影響の記述が対応しているか
- 攻撃対象と影響を受ける範囲を区別できているか
- 名称ではなく記述された因果関係を基準に比較しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
DNS水責め攻撃は、標的ドメインに対してランダムかつ大量の存在しないサブドメイン名を問い合わせ、標的の権威DNSサーバに大量の問い合わせ処理を行わせる攻撃です。
正答の理由
正答はイ。ランダムに生成した存在しないサブドメイン名を大量に問い合わせると、キャッシュに結果がないため、標的ドメインを管理する権威DNSサーバへの問い合わせが繰り返される。これにより、権威DNSサーバや関連するDNS処理系に負荷を与える。
選択肢の比較
アはキャッシュサーバへのDNS情報の注入、ウとエはDNSレスポンスを送り付ける内容であり、ランダムな存在しないサブドメイン名を問い合わせて権威DNSサーバへ負荷を与える方法とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。キャッシュサーバに偽のDNS情報を注入する行為は、DNSキャッシュポイズニングなどに関係する説明である。本問の攻撃は、情報を注入することではなく、ランダムに生成した存在しないサブドメイン名を大量に問い合わせる方法を問うている。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。標的の権威DNSサーバに対して、ランダムかつ大量に生成した存在しないサブドメイン名を問い合わせる。ランダムな名前への問い合わせを大量に発生させ、権威DNSサーバ側の問い合わせ処理に負荷を与える方法である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。標的のサーバへDNSレスポンスを大量に送り付ける説明であり、問い合わせを発生させて権威DNSサーバに処理させる方法とは異なる。DNS情報を格納したレスポンスを送信すること自体が、本問の攻撃方法の要点ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。データサイズが大きいDNSレスポンスを標的へ送る説明は、大容量の応答による負荷を想定した内容である。本問はレスポンスの大きさではなく、存在しないサブドメイン名への大量の問い合わせを利用する攻撃を問うている。
学習のポイント
権威DNSサーバへの問い合わせと、キャッシュへの情報注入やレスポンス送信を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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