DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア不整合なデータを読み込むトランザクション数:増える/単位時間に処理できるトランザクション数:増える
- イ不整合なデータを読み込むトランザクション数:増える/単位時間に処理できるトランザクション数:減る
- ウ不整合なデータを読み込むトランザクション数:減る/単位時間に処理できるトランザクション数:増える
- エ不整合なデータを読み込むトランザクション数:減る/単位時間に処理できるトランザクション数:減る
解き方のヒントを見る
トランザクション境界の見極め方
処理のまとまりと整合性を考えるときは、操作の開始・終了、途中で失敗した場合の扱い、他の処理との関係を切り分け、状態がいつ確定するかという観点に集中して、各場面の変化を丁寧に整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの処理を始めてから確定または取り消しに至るまでを時系列で追い、各時点でデータが確定済みか変更途中かを区別し、境界の前後で状態の扱いがどう変わるかだけに焦点を置いてください。
視点
トランザクションを考える際は、複数の操作をどの単位で一続きとして捉えるか、途中状態と確定後の状態を分けて記録し、失敗や中断が起きた場合にどの時点を境に整理するかを確認します。
確認ポイント
- 処理の開始と終了がどこに置かれているか確認する
- 途中状態と確定後の状態を区別して整理する
- 失敗や中断が起きた場合の境界を確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
隔離性水準を高めると、トランザクション間の干渉を抑制し、不整合なデータを読み込む可能性は低下する。一方、ロックなどの制御による待ち時間が増え、単位時間当たりの処理数は低下する。したがって適切な組合せはエです。
理由
隔離性水準を高めると、あるトランザクションの更新途中の値などを別のトランザクションが読み込まないよう、同時実行間の干渉を抑える制御が強くなる。そのため、不整合なデータを読み込むトランザクション数は減少する。
比較
隔離性を高める制御では、処理の待ち合わせや同時実行の制限が生じやすい。結果として、単位時間に処理できるトランザクション数は減少する。前半が減る、後半も減る組合せが設問に合う。
選択肢ア
これは不正解だよ。前半の「不整合なデータを読み込むトランザクション数:増える」は、隔離性水準を高めてトランザクション間の干渉を抑える方向と一致しない。後半の増えるという傾向も、処理待ちや同時実行制限による性能低下と整合しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。後半の「単位時間に処理できるトランザクション数:減る」は、隔離性を高めた際の待ち時間増加と整合する。しかし前半は「不整合なデータを読み込むトランザクション数:増える」であり、干渉を抑える効果と反対なので、この組合せにはならない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。前半の「不整合なデータを読み込むトランザクション数:減る」は、隔離性水準を高める効果と一致する。一方、後半の「単位時間に処理できるトランザクション数:増える」は、ロックなどによる待ち時間や同時実行の制限を考慮しておらず、前半と同時には成り立たない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。隔離性水準を高めると、トランザクション間の干渉が抑えられ、不整合なデータを読み込むトランザクション数は減る。その反面、処理の待ち合わせや同時実行の制限が増えやすく、単位時間に処理できるトランザクション数も減る。
学習のポイント
隔離性と同時実行性能は、整合性を高めるほど処理効率との調整が必要になる。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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