DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アトランザクションの取消しに備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
- イ媒体障害からの復旧に備えて,データベースの更新されたページに対する更新前情報を取得する。
- ウロールバック後のトランザクション再実行に備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
- エロールフォワードに備えて,データベースの更新されたページに対する更新後情報を取得する。
解き方のヒントを見る
記録の役割を整理する視点
ログに関する設問では、用語の細かな暗記よりも、各記録がいつ・何のために作られ、障害時や運用時にどの判断を支えるのかという関係に注目して、文章全体を整理しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、記録の目的と利用される場面の対応関係だけに焦点を絞り、対象・時点・判断との結び付きが一貫しているかを順に確認してください。
視点
ログを分類するときは、記録される対象、記録が必要になる契機、後から参照する目的の三つを分けて捉えます。個々の名称ではなく、役割同士の関係を図式化すると比較しやすくなります。
確認ポイント
- 記録の対象と、記録されるタイミングの関係を確認する
- その情報が後からどのような判断に使われるかを整理する
- 選択肢内で目的・対象・利用場面の対応が一貫しているかを見る
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正しいのはエ。ロールフォワードは障害発生時点までの更新を再現する復旧処理なので、更新後情報を利用する。トランザクション取消しでは更新前情報を使って変更を元に戻す。
理由
DBMSログの更新前情報は、実行済みの変更を取り消すUNDOに用いられる。一方、更新後情報は、障害後にバックアップ取得時点以降の更新を再現するREDOに用いられる。ロールフォワードは後者に該当する。
比較
トランザクションの取消しは変更を戻す処理なので更新前情報が必要であり、媒体障害からの復旧では更新を再現するため更新後情報が必要になる。したがって、目的と情報の組合せを確認すると選択肢を判定できる。
選択肢ア
これは不正解だよ。トランザクションの取消しは、実行した更新を元に戻すUNDOの処理に当たる。そのため必要なのは更新前情報であり、更新後情報を取得するという記述は、取消しに備えるログの役割と一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。媒体障害から復旧する場合は、バックアップ後に行われた更新を再現する必要がある。再現には更新後情報を使うため、更新前情報を取得するという記述は、障害復旧で必要なログ情報の種類と異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ロールバック後のトランザクション再実行に備える処理として、更新後情報を取得するという組合せは、設問のログの基本的な用途と一致しない。更新を戻す処理と、障害後に更新を再現する処理を混同している。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ロールフォワードは、障害発生時にバックアップ取得後の更新を再現してデータベースを復旧する処理である。更新後情報を用いて更新内容を再実行するため、目的とログ情報の組合せが適切である。
学習のポイント
UNDOは更新前情報、REDOは更新後情報を使うという対応関係を、処理目的と結び付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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