DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成29年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データベースの3層スキーマアーキテクチャに関する記述として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    概念スキーマは,内部スキーマと外部スキーマの間に位置し,エンティティやデータ項目相互の関係に関する情報をもつ。
  2. イ
    外部スキーマは,概念スキーマをコンピュータ上に具体的に実現させるための記述であり,データベースに対して,ただ一つ存在する。
  3. ウ
    サブスキーマは,複数のデータベースを結合した内部スキーマの一部を表す。
  4. エ
    内部スキーマは,個々のプログラム又はユーザの立場から見たデータベースの記述である。
解き方のヒントを見る

情報の範囲を比べる視点

各記述をそのまま覚えようとせず、扱っている情報の範囲と、利用者から見える範囲の違いに注目して整理しましょう。用語の近さだけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、各説明がどの範囲の情報を対象にしているかという一点に絞って比較します。全体・利用者・保存側などの関係を、問題文の表現と対応づけて確認してください。

視点

記述を読んだら、対象となる情報の広がりを短い言葉で抜き出し、他の記述と同じ尺度で並べます。そのうえで、説明の主語と対象の対応だけを照合し、役割を先回りして決めつけないようにします。

確認ポイント

  • 情報の対象範囲はどこまでか
  • 説明の主語と対象は対応しているか
  • 同じ尺度で各記述を比較できているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

概念スキーマは,データベース全体の論理的な構造を表し,外部スキーマと内部スキーマの間に位置する。各選択肢を三層の役割と照合すると,適切な記述を判断できる。

理由

概念スキーマは,エンティティやデータ項目間の関係など,データベース全体の論理的な構造を表します。外部スキーマは利用者やプログラムごとの見方,内部スキーマは記憶装置上での格納方法を表すため,概念スキーマは両者の中間に位置する。

比較

外部スキーマは利用者やプログラムごとに複数存在し得る。サブスキーマは利用者側に必要な部分的なビューを指し,内部スキーマは個々の利用者の視点ではなく,物理的な格納構造を記述する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。概念スキーマは,外部スキーマと内部スキーマの間に位置し,データベース全体の論理的な構造を表す。エンティティやデータ項目相互の関係に関する情報をもつという説明も,概念スキーマの役割と一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。外部スキーマは,概念スキーマを物理的に実現するための記述ではなく,個々の利用者やプログラムから見たデータの定義である。また,利用者ごとに異なる見方を定義できるため,データベースに一つだけ存在するとは限らない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。サブスキーマは,利用者やプログラムが必要とするデータベースの一部を表す外部的な定義である。複数のデータベースを結合した内部スキーマの一部を表すものではないため,記述が誤っている。

選択肢エ

これは不正解だよ。個々のプログラムやユーザの立場から見たデータベースの記述は,外部スキーマに該当する。内部スキーマは,利用者の視点ではなく,データを記憶装置上にどのように格納するかという物理的な構造を表す。

学習のポイント

三層スキーマの位置関係と,各層が表すデータの視点を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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