DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 データベーススペシャリスト 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

SOA(Service Oriented Architecture)の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    Webサービスを利用するためのインタフェースやプロトコルを規定したものである。
  2. イ
    XMLを利用して,インターネット上に存在するWebサービスを検索できる仕組みである。
  3. ウ
    業務機能を提供するサービスを組み合わせることによって,システムを構築する考え方である。
  4. エ
    サービス提供者と委託者との間でサービスの内容,範囲及び品質に対する要求水準を明確にして,あらかじめ合意を得ておくことである。
解き方のヒントを見る

設計思想は目的から見分けよう

設計思想やアーキテクチャの概念は、名称や言葉の響きで覚えるよりも、その考え方がどのような課題を解決するために生まれたのかという目的に注目すると区別しやすくなります。一つの観点に絞って確認しましょう。

この問題で問われていること

各選択肢が表す考え方について、それが何を良くしようとしているのか(目的・狙い)を自分の言葉で言い直し、その目的と示された内容が矛盾なく結びついているかを確かめることが中心になります。

視点

システム構築の考え方は、それぞれ当時の開発や運用で困っていたことを解決するために提案されてきました。そのため、用語を暗記するより「この考え方は何を良くしたいのか」という目的を押さえておくと、似た名前や似た説明が並んでも見分けやすくなります。目的を一言で言えるようにし、示された内容がその目的に沿っているかを照らし合わせる習慣をつけましょう。

確認ポイント

  • その考え方が主に解決しようとしている課題は何かを、自分の言葉で一言にまとめられるか
  • 示された内容が、その目的を達成する方向に働いているか、逆方向になっていないか
  • 名称の印象や似た用語との混同ではなく、目的に照らして判断できているか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

SOAは、業務機能をサービスとして分離し、それらを組み合わせてシステムを構築する考え方です。インタフェース規約、サービス検索、品質合意そのものを指す説明ではありません。

理由

SOA(Service Oriented Architecture)は、業務機能を提供するサービスを組み合わせることで、必要なシステムを構築するアーキテクチャ上の考え方です。したがって、業務機能とサービスの組合せに触れている説明がSOAに該当する。

比較

インタフェースやプロトコルの規定、Webサービスの検索、サービス内容や品質に関する事前合意は、SOAと関連する場合はあるが、それぞれ個別の技術仕様・検索機構・契約手続を説明している。

選択肢ア

これは不正解だよ。これはWebサービスを利用するためのインタフェースやプロトコルを規定する説明であり、サービス間の通信仕様や利用方法に関するものだ。業務機能をサービスとして組み合わせてシステムを構築するというSOAの設計思想そのものではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。これはXMLを利用してインターネット上のWebサービスを検索する仕組みを説明している。サービスを見つけるための検索機能に焦点があり、業務機能を提供するサービスを組み合わせてシステムを構築するというSOAの説明とは異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。これは業務機能を提供するサービスを組み合わせることでシステムを構築する考え方を説明している。SOAは、機能をサービスとして捉え、必要なサービスを組み合わせて全体のシステムを構成するアーキテクチャである。

選択肢エ

これは不正解だよ。これはサービス提供者と委託者の間で、サービス内容や範囲、品質の要求水準を明確にして合意する手続を説明している。サービス品質に関する契約や合意の話であり、サービスを組み合わせてシステムを構築するSOAとは異なる。

学習のポイント

SOAと、Webサービス周辺の規格・検索機構・契約との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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